AIR ZONE

ワールドツアーとして今回の世界大会は、大会中コンスタントに風は吹き続け、しかも安定した風域の中で素晴らしい大会なった。

ニューカレドニアはまさにカイト天国なのである。

もし、ウインドサーフィンであなたが強風派なら、この11月から2月の夏の時期は物足りないかもしれない

 

なぜならこの夏の時期は、貿易風で風は南極、オーストラリア方面から赤道に向かって吹いていて安定している為、どちらかというとカイトボーディングをするのにはきれいな風で最適なのである。

強風派のウインドサーファーならこちらの真冬に当たる6,7・8月頃がかなりドン吹きになるらしい。

スラロームボードの超カッ飛び屋には、たまらなく最高の季節風が待っている。

要チックである。

 ところで今回一番楽しみにしていた事は、大会にも参加していたニューカレドニアのヒーローのマノロバレー選手である。

以前、ウインドサーフィンのワールドのチャンピオンにもなった事のある彼は、実はかなり長い間日本を拠点に活動していた事がある。

人懐っこくて楽しい人物で、子供達にとって彼のサインは宝なのである。

私が選手達と話しをしていると、彼のサイン欲しさにコンタクトが取れず困っている子供達に頼まれる事が何度かあった。

 

" Haven't See Your Longtime! " といいながら「お久しぶり!元気、どう?やってる?」なんて口調で話し始め、大会中何度も会話することができた。

「今回の撮影のターゲットはおまえだ!」なんて言うと「No! テクニックがばれるから映さないでくれ!まあそれは冗談だけどね!」なんて言いながら遠く日本から来てくれてうれしいよ!と非常に再会を喜んでくれた。

 

日本で活動していた事やハワイのアロハクラシックでの事など良く覚えていて、あの頃は楽しかったなんて思い出話が続いた。

ウインドサーフィンのトッププロの彼は、5年ほど前よりカイトボーディングに転向し活動を続けている。

「ウインドはもう止めたのか?」という問いに彼は「ウインドのワールド転戦はしていない。10年位前までは、ワールドカップで活動していたが、ちょうどカイトという新しいスポーツが出てそれに非常に興味がありトライしたら面白くて虜になってしまった。」との事。

 

小柄な彼いわく、「ウインドは体重があり背の高いほうが有利だ」というレーシングなどは特にビヨンやアンダースのような体格の人ほど容易にトップスピードにつながる。

しかしカイトボーディングは大柄も小柄も関係ない。

かえって小柄な自分みたいな方が、有利でアクションをするにもカイトサイズの小さい分だけ動きに切れが出来ていいらしい。

ニューカレドニアに吹く風は、「カイト上達にはもっとも的している風だから是非日本のカイトボーダーもトライに来てほしい。そしたら短期間でうまくなる。絶対にね!」

 

今回の大会では日本人選手参加という事で、テレビ局のインタビューに大島選手と村林選手が日本のカイト状況を説明していた。

そしてそのレポートは夜7時のニュースで紹介された。

Series   :   # 021

title :

kiteboarding World Protour

in New Caledonia 4

初回放送 : 2002年 08月 23日

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