隕石落下で多数の負傷者

 

 15日 : 午前 09時 23分

( 日本時間 午後 00時 23分 )ごろ、ロシア・ウラル地方チェリャビンスク州で隕石が落下し、大気圏内で爆発した。

窓ガラスや建物の壁が破壊されるなどし、

約1200人以上が負傷した。

負傷者のおおくは、大きな爆発音や光でパニックに陥り " 何が起こったのか ? " と窓際に近づいた時に衝撃波で窓ガラスが割れその破片でケガをした人が多く、隕石落下によって負傷者が出るのは、世界的にも極めて珍しい事だそうです。

 

そもそも隕石とは、惑星間空間に存在する固体物質が地球あるいは惑星表面に落下してきたもののことで、そうした固体物質は濃密な大気中を落下するあいだに (熱くなり) 気化してゆくが、気化せずに残ったものの事を言います。

地球上で見つけられた隕石は、落下中にできた黒い溶融皮殻と言うもので覆われているのが特徴です。

 

隕石は地球に頻繁に落下しており、直径 10センチの隕石は 3 ~ 4日に1回、同1メートルの大きなものは年に 1回ほど落ちると言います。

落下の総重量は流星を含め1日当たり 25 ~ 100トンに及ぶと推定されていますが、海に落ちる場合も多く、今回の様な被害が出るのはまれだそうです。

事前に隕石落下を予測するのは難しく、2008年に世界で唯一の成功例があるだけで、今回も予測されていなかった。

16日に地球に接近する小惑星との関連性については、専門家の間でも見解が分かれている。

 

日本では保有する隕石に関して、国土が狭いため、国内に落下が確認された隕石の数はそれほど多くないが、隕石と認定されたものは 50個ほどであります。

その中で最も古い物は、861年 05月 19日( 貞観 3年 04月 07日 )に福岡県直方市に落下し、須賀神社に保存されている直方隕石 ( 0.472kg ) 。

これは、落下記録が残っている隕石の中で、現存するものとしては世界最古のものとされているのです。

その他、隕石による被害は民家の屋根に落ちたケースなどがあるが、人的被害は約 60年前、米国で隕石に当たった人の報告が 1件あるだけで、けがの有無は不明。

国立天文台は「明確な負傷者の報告は今回が初めてではないか」としている。

国立科学博物館などによると、過去の主な隕石落下は次の通り。

 

 

【約6500万年前】

メキシコ・ユカタン半島に巨大隕石が落下。

恐竜の絶滅を招いたとされる

【861年】

現在の福岡県直方市に落下。

落下目撃の記録の残る世界最古の隕石

【1908年】

ロシア・シベリアの上空で大爆発。隕石か彗星の関連が指摘されている

【1920年】

ナミビアで約 60トンの隕石発見と科学者が報告

【1954年】

米アラバマ州の民家の屋根を隕石が突き破り、女性がけが

【1976年03月】

中国吉林省の平原に多数の隕石

【1992年12月】

島根県の民家に約 6キロの隕石が屋根を突き破り落下。「美保関隕石」と呼ばれる

【1996年01月】

茨城県つくば市周辺で隕石。二十数個を回収

【1999年09月】

神戸市北区の民家に屋根を突き破り隕石が落下

【2012年01月】

モロッコで発見の隕石が、火星からのものと米航空宇宙局 (NASA) の調査で確認

 

 

NASA は今回の隕石が火星と木星の間にある小惑星帯から飛来したもので、時速約 6万 5千キロで大気圏に突入して高度 20~25キロの上空で爆発し、複数の破片に分かれて落下したと分析している。

 

 

2013年 02月 28日

 

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