反アパルトヘイトの闘士

 

　ネルソン・ホリシャシャ・マンデラ

　Nelson Rolihlahla

 Mandela

 

1918年 07月18日にトランスカイのウムタタ近郊クヌ村で、テンブ人の首長の子として生まれる。

ウィトワーテルスランド大学法学部を卒業。在学中の1944年にアフリカ民族会議（ ANC ）に入党。

その青年同盟を創設し青年同盟執行委員に就任して反アパルトヘイト運動に取組む。

 

1950年、ANC青年同盟議長に就任。

1952年 08月にヨハネスブルグにてオリバー・タンボと共に弁護士事務所を開業し、12月に ANC副議長就任。

1961年 11月、ウムコント・ウェ・シズウェ（ 民族の槍 ）という軍事組織を作り最初の司令官になる。

それらの活動などで1962年 08月に逮捕され、1964年に国家反逆罪終身刑となりロベン島に収監される。

1982年、ケープタウン郊外のポルスモア刑務所に移監。

この時、イギリス人傭兵の有志が集まってネルソンを救出する作戦が立てられたことがあったが、南アフリカ側への情報漏れで中止されたという。

 

27年間に及ぶ獄中生活の後釈放され、1991年にアフリカ民族会議（ ANC ）の議長に就任。

デクラークと共にアパルトヘイト撤廃に尽力し、1993年にノーベル平和賞を受賞。

1994年、南アフリカ初の全人種参加選挙を経て第8代大統領に就任した。

民族和解・協調政策を進め、経済政策として復興開発計画（ RDP ）を実施し、1999年 02月05日、国会で最後の演説をした。

同年行われた総選挙を機に政治の世界から引退した。

 

2000年 01月19日に国際連合安全保障理事会で初めて演説を行った。

2001年 07月に前立腺癌が発見され、7週間の放射線治療を受ける事に。

2005年 01月 07日に前妻・ウィニーとの子供マカト・マンデラがエイズによる合併症で死亡した事を公表した。

2008年 06月末、正式に米国政府により、テロリスト監視リストより名前が削除された。

2010年 06月 11日に行われた " FIFAワールドカップ南アフリカ大会 " の開会式に出席する可能性が高いと親族が明らかにしていたが、前日にひ孫が交通事故で亡くなったことを受け、出席を断念。代わりにビデオメッセージを送った。なお閉会式には出席した。

この時以降公の場には姿を現さなかった。

90歳を越えて高齢のため体に衰えが見え始めており、2012年 12月 08日に肺の感染症のため、首都プレトリアの病院に入院。

2013年 04月 06日、症状が改善したため退院したが、　06月には体調が悪化し、感染症を再発させ、06月08日から再入院となっていた。

そして 06月 23日、南アフリカ大統領府は、ネルソンが危篤状態に陥ったと発表したが、その後のネルソン氏の容態は安定しており、07月18日に病室で　95歳の誕生日を迎えた。

娘のジンジは　07月 16日に、「 ヘッドホンを着けてテレビを見ており、笑顔を見せた 」 という様子を語っている。

ネルソン氏の誕生日に合わせて、2013年 07月18日に、国際連合は本部で 「 ネルソン・マンデラ国際デー 」 の式典を開き、ネルソン氏の功績を称えると共に回復を祈った。

2013年 12月 05日（ 日本時間6日未明 ）、ヨハネスブルグの自宅で死去。95歳没。

 

マンデラ氏の人生は映画化もされている。　( マンデラ氏に興味をもたれた方はぜひ、一度ご覧になってください。)

『 マンデラの名もなき看守 』監獄に入れられたマンデラ氏と看守の交流を描いた作品。

『 インビクタス/負けざる者たち 』自伝を映画化している作品。

 

また、大統領時代には、日本のバラエティー番組「 進め!電波少年 」で 松村邦洋 のアポなしロケを受けたことがある。

（「 イョッ!  大統領!憎いねコノー!  」と声をかけるというもの・・・ ）周りにはSPもいたが、突然のことに驚いた様子だったものの、遥々日本から来た松村を温かく歓迎したというエピソードもある。

 

 

2013年　12月 27日