✻ クルードラゴンとは・・・

米宇宙企業スペースX が開発した再利用可能な民間初の有人カプセル型宇宙船。
日本人としては 野口さんが初めて搭乗。2号機には 04月24日にステーション滞在を始めた 星出 彰彦飛行士 (52) が搭乗した。

全長 8.1メートル、直径 4メートルの先端がやや細い円筒形で、最大 7人が搭乗できる。

2011年に退役したスペースシャトル以来の米国の有人宇宙船として、昨年 05月に試験機が打ち上げられ、国際宇宙ステーション ( ISS ) への往復に成功した。

機体は大気圏突入後、パラシュートを開いて海上に帰還し、回収して再利用が可能。

乗員を乗せて宇宙から帰還するのは、昨年 08月の試験機以来 2回目となる。

機体は整備した上で、年内にも打ち上げられる民間人 4人による地球周回飛行に用いられる予定。

操縦はタッチパネル方式で、従来の宇宙船に比べ居住性も向上している。

 

国際宇宙ステーション ( ISS ) からの帰還

 

国際宇宙ステーション( ISS )に約 5カ月半滞在した、宇宙航空研究開発機構(JAXA)野口 聡一 飛行士 (56) さんは、午前

07時すぎ、ISS 船長の星出 彰彦さん ( 52 )日本実験棟「きぼう」で宇宙服をチェックし、笑顔で抱き合って別れを惜しんだ。

午前  07時半前にはハッチが閉じられ、午前 09時 35分ごろに ISS から分離した。

米民間宇宙船クルードラゴン初号機で出発し、02日午前 03時ごろ( 同午後 04時ごろ )、軌道を離脱するための最終噴射を行い、大気圏に突入。

その後、パラシュートを開いて、米南部フロリダ州沖のメキシコ湾に着水し、地球に無事帰還 した。

 

約 30分後に救出船に機体ごと引き上げられると、ハッチから1人ずつ外に出て、野口さんは午後 04時 50分ごろ、最後に外に出た。

野口さんのステーション滞在は通算 335日余りとなり、日本人最長を更新した。

 

野口さんは下船直後に健康状態の確認を受け、ヘリコプターで近くの飛行場に向かい、米南部テキサス州ヒューストンにあるNASAのジョンソン宇宙センターに移動。宇宙に長期滞在した影響を考慮して、身体のリハビリを受ける予定です。

 

野口さんは昨年 11月、フロリダ州のケネディ宇宙センターをクールドラゴン 初号機で出発し、ステーションでの滞在を始めた。
今年 02月にロボットアームを操作して補給船をキャッチしたほか、03月には 4度目の船外活動で太陽電池の架台の取り付け工事などをこなした。

宇宙滞在中には 「 YouTube 」 や 「 Twitter 」 などで積極的に情報発信し、宇宙の美しさや、飛行士の日常を伝えた。

 

米スペースシャトルやロシアのソユーズ宇宙船は滑走路や草原に着陸したが、今回は海に着水するため、波の揺れが飛行士に与える影響を懸念する声もあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2021年 05月 30日

 

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