新たなサンゴ移植法

 

オーストラリアの研究チームは 26日、グレートバリアリーフ( Great Barri Reef )

一部で繁殖させたサンを別の海域に移植することに成功したと発表した。

 

世界的に損傷が指摘されている生態系の修復を目指すプロジェクトの一貫として、オーストラリア東海岸沖のヘロン島 ( Heron Island ) 周辺の海で実験が行われた。

研究チームは昨年後半、サンゴの卵と精子を大量に採取し、それらを受精させて幼生になるまで育て、損傷を受けているサンゴ礁の海

域に移植した。

 

移植から 8か月後、研究チームは水中に設置された網状の囲いの中で、若いサンゴが成長しているのを確認した。

研究を率いた豪サザンクロス大学 ( Southern Cross University ) のピーター・ハリソン ( Peter Harrison ) 氏は、「 この新たな調査の成功は、グレートバリアリーフだけに適用するものではなく、世界的な重要性を持つ可能性もある 」と語った。

 

ハリソン氏によると、従来の方法はいわゆる 「 ガーデニング方式 」 で、健康なサンゴの枝を折って移植・再生を期待するものや、別の施設でサンゴを育ててから移植するものだったため、今回のようにサンゴの幼生を用いて大規模に回復させる方法とは異なっていると説明した。

 

地球最大の生体構造であるグレートバリアリーフでは、気候変動による海水温度の上昇によってサンゴの白化現象が 2年連続で確認されているそうです。

( 暗礁のかなりの部分はグレート・バリア・リーフ海洋公園に指定され、漁業や観光など人間の行為が及ぼす影響を制限している。ただし、表面流出や気象変動によるサンゴの白化現象、オニヒトデの異常繁殖など、生態系に打撃を与える環境変化が発生している。)

 

では、何故サンゴが白化してしまうのかと言うと・・・

サンゴはイソギンチャクやクラゲの仲間。

生存に欠かせないのが、体内にいる植物プランクトン「 褐虫藻(かっちゅうそう)」。

サンゴは、この褐虫藻が光合成をすることで栄養をもらって生きています。

しかし、海水温の上昇や強い太陽の光などのストレスを受けると、褐虫藻はサンゴの体内から抜け出てしまい「 白化現象 」につながるわけです。

そして、この状態が続くと、サンゴは死んでしまうのです。

 

日本でもこの研究は進んでいて、少しづつではあるが、糸口が発見されています。

沖縄の " サンゴ養殖の第一人者 金城 浩二さん " が年月をかけて、厳しい環境に耐えられるよう育て上げた、 『 人の手で育てられた・白化しないサンゴ 」です。

 

きっかけは、7年前の産卵観察会の時、 子どもたちに、より近くで産卵を見てもらおうと、金城さんは水槽の深い場所にあったサンゴを浅い場所へ移動させたのですが、太陽光の影響で多くが白化して死んでしまったのですが、一部、回復したものもあり、 生き残った個体を選抜して増やし、さらに浅いところへ移動させることで、少しずつ環境に適応させていきました。

作業を繰り返すこと 「 4年 」。 !Σ(◯o◎;)アワワッ!

こうして、強い太陽光がそそぐ水面近くでも白化しないサンゴを育てることに成功したそうです。

 

でも、「 自然に人の手を加えて、大丈夫? 」 「 何か逆に悪影響が出るのでは? 」っと言う声もありますが、もともとは沖縄の海に生息する「 ウスエダミドリイシ 」という種類。

その場所にもともといない種類のサンゴを移植すると生態系を壊すことにつながるが、強い個体が生き残るのは自然界でも当然のことなので、大きな問題はないそうです。

 サンゴは世界中におよそ 800種類いるといわれています。

今後、この研究を進めることによって、さらに多くの種類に応用できるかもしれませんねぇ。

 

「 海の生き物に、すみかや産卵場所を提供するサンゴ礁は、いわば " 命のゆりかご " です。 」

サンゴが無くなると、海の生き物のうち、4分の1 の種類が生きていけなくなるといわれています。

そのサンゴ礁について、WWF( 世界自然保護基金 ) は『 温暖化の影響で 2050年までにすべて消失するおそれがある 』と警告しています。

 

 

後世に、生き物のいない海を残すのか? 豊かな海を残すのか? 今がその瀬戸際なのかもしれません。

  @(>_<)@

 

 

 

2017年 11月 30日

 

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オーストラリアの研究チームは 26日、グレートバリアリーフ

( Great Barri Reef )の一部で繁殖させたサンを別の海域に移植することに成功したと発表した。

 

世界的に損傷が指摘されている生態系の修復を目指すプロジェクトの一貫として、オーストラリア東海岸沖のヘロン島

( Heron Island ) 周辺の海で実験が行われた。

研究チームは昨年後半、サンゴの卵と精子を大量に採取し、それらを受精させて幼生になるまで育て、損傷を受けているサンゴ礁の海域に移植した。

 

移植から 8か月後、研究チームは水中に設置された網状の囲いの中で、若いサンゴが成長しているのを確認した。

研究を率いた豪サザンクロス大学 ( Southern Cross University ) のピーター・ハリソン ( Peter Harrison ) 氏は、「 この新たな調査の成功は、グレートバリアリーフだけに適用するものではなく、世界的な重要性を持つ可能性もある 」と語った。

 

ハリソン氏によると、従来の方法はいわゆる 「 ガーデニング方式 」 で、健康なサンゴの枝を折って移植・再生を期待するものや、別の施設でサンゴを育ててから移植するものだったため、今回のようにサンゴの幼生を用いて大規模に回復させる方法とは異なっていると説明した。

 

地球最大の生体構造であるグレートバリアリーフでは、気候変動による海水温度の上昇によってサンゴの白化現象が 2年連続で確認されているそうです。

( 暗礁のかなりの部分はグレート・バリア・リーフ海洋公園に指定され、漁業や観光など人間の行為が及ぼす影響を制限している。ただし、表面流出や気象変動によるサンゴの白化現象、オニヒトデの異常繁殖など、生態系に打撃を与える環境変化が発生している。)

 

では、何故サンゴが白化してしまうのかと言うと・・・

サンゴはイソギンチャクやクラゲの仲間。

生存に欠かせないのが、体内にいる植物プランクトン「 褐虫藻(かっちゅうそう)」。

サンゴは、この褐虫藻が光合成をすることで栄養をもらって生きています。

しかし、海水温の上昇や強い太陽の光などのストレスを受けると、褐虫藻はサンゴの体内から抜け出てしまい「 白化現象 」につながるわけです。

そして、この状態が続くと、サンゴは死んでしまうのです。

 

日本でもこの研究は進んでいて、少しづつではあるが、糸口が発見されています。

沖縄の " サンゴ養殖の第一人者 金城 浩二さん " が年月をかけて、厳しい環境に耐えられるよう育て上げた、 『 人の手で育てられた・白化しないサンゴ 」です。

 

きっかけは、7年前の産卵観察会の時、 子どもたちに、より近くで産卵を見てもらおうと、金城さんは水槽の深い場所にあったサンゴを浅い場所へ移動させたのですが、太陽光の影響で多くが白化して死んでしまったのですが、一部、回復したものもあり、 生き残った個体を選抜して増やし、さらに浅いところへ移動させることで、少しずつ環境に適応させていきました。

作業を繰り返すこと 「 4年 」。 !Σ(◯o◎;)アワワッ!

こうして、強い太陽光がそそぐ水面近くでも白化しないサンゴを育てることに成功したそうです。

 

でも、「 自然に人の手を加えて、大丈夫? 」 「 何か逆に悪影響が出るのでは? 」っと言う声もありますが、もともとは沖縄の海に生息する「 ウスエダミドリイシ 」という種類。

その場所にもともといない種類のサンゴを移植すると生態系を壊すことにつながるが、強い個体が生き残るのは自然界でも当然のことなので、大きな問題はないそうです。

 サンゴは世界中におよそ 800種類いるといわれています。

今後、この研究を進めることによって、さらに多くの種類に応用できるかもしれませんねぇ。

 

「 海の生き物に、すみかや産卵場所を提供するサンゴ礁は、いわば " 命のゆりかご " です。 」

サンゴが無くなると、海の生き物のうち、4分の1 の種類が生きていけなくなるといわれています。

そのサンゴ礁について、WWF( 世界自然保護基金 ) は『 温暖化の影響で 2050年までにすべて消失するおそれがある 』と警告しています。

 

 

後世に、生き物のいない海を残すのか? 豊かな海を残すのか? 今がその瀬戸際なのかもしれません。

  @(>_<)@

 

 

 

2017年 11月 30日

 

 

 

 

オーストラリアの研究チームは 26日、グレートバリアリーフ

( Great Barri Reef )の一部で繁殖させたサンを別の海域に移植することに成功したと発表した。

 

世界的に損傷が指摘されている生態系の修復を目指すプロジェクトの一貫と

して、オーストラリア東海岸沖のヘロン島 ( Heron Island ) 周辺の海で実験が行われた。

研究チームは昨年後半、サンゴの卵と精子を大量に採取し、それらを受精させて幼生になるまで育て、損傷を受けているサンゴ礁の海域に移植した。

 

移植から 8か月後、研究チームは水中に設置された網状の囲いの中で、若いサンゴが成長しているのを確認した。

研究を率いた豪サザンクロス大学 ( Southern Cross University ) のピーター・ハリソン ( Peter Harrison ) 氏は、「 この新たな調査の成功は、グレートバリアリーフだけに適用するものではなく、世界的な重要性を持つ可能性もある 」と語った。

 

ハリソン氏によると、従来の方法はいわゆる 「 ガーデニング方式 」 で、健康なサンゴの枝を折って移植・再生を期待するものや、別の施設でサンゴを育ててから移植するものだったため、今回のようにサンゴの幼生を用いて大規模に回復させる方法とは異なっていると説明した。

 

地球最大の生体構造であるグレートバリアリーフでは、気候変動による海水温度の上昇によってサンゴの白化現象が 2年連続で確認されているそうです。

( 暗礁のかなりの部分はグレート・バリア・リーフ海洋公園に指定され、漁業や観光など人間の行為が及ぼす影響を制限している。ただし、表面流出や気象変動によるサンゴの白化現象、オニヒトデの異常繁殖など、生態系に打撃を与える環境変化が発生している。)

 

では、何故サンゴが白化してしまうのかと言うと・・・

サンゴはイソギンチャクやクラゲの仲間。

生存に欠かせないのが、体内にいる植物プランクトン「 褐虫藻(かっちゅうそう)」。

サンゴは、この褐虫藻が光合成をすることで栄養をもらって生きています。

しかし、海水温の上昇や強い太陽の光などのストレスを受けると、褐虫藻はサンゴの体内から抜け出てしまい「 白化現象 」につながるわけです。

そして、この状態が続くと、サンゴは死んでしまうのです。

 

日本でもこの研究は進んでいて、少しづつではあるが、糸口が発見されています。

沖縄の " サンゴ養殖の第一人者 金城 浩二さん " が年月をかけて、厳しい環境に耐えられるよう育て上げた、 『 人の手で育てられた・白化しないサンゴ 」です。

 

きっかけは、7年前の産卵観察会の時、 子どもたちに、より近くで産卵を見てもらおうと、金城さんは水槽の深い場所にあったサンゴを浅い場所へ移動させたのですが、太陽光の影響で多くが白化して死んでしまったのですが、一部、回復したものもあり、 生き残った個体を選抜して増やし、さらに浅いところへ移動させることで、少しずつ環境に適応させていきました。

作業を繰り返すこと 「 4年 」。 !Σ(◯o◎;)アワワッ!

こうして、強い太陽光がそそぐ水面近くでも白化しないサンゴを育てることに成功したそうです。

 

でも、「 自然に人の手を加えて、大丈夫? 」 「 何か逆に悪影響が出るのでは? 」っと言う声もありますが、もともとは沖縄の海に生息する「 ウスエダミドリイシ 」という種類。

その場所にもともといない種類のサンゴを移植すると生態系を壊すことにつながるが、強い個体が生き残るのは自然界でも当然のことなので、大きな問題はないそうです。

 サンゴは世界中におよそ 800種類いるといわれています。

今後、この研究を進めることによって、さらに多くの種類に応用できるかもしれませんねぇ。

 

「 海の生き物に、すみかや産卵場所を提供するサンゴ礁は、いわば " 命のゆりかご " です。 」

サンゴが無くなると、海の生き物のうち、4分の1 の種類が生きていけなくなるといわれています。

そのサンゴ礁について、WWF( 世界自然保護基金 ) は『 温暖化の影響で 2050年までにすべて消失するおそれがある 』と警告しています。

 

 

後世に、生き物のいない海を残すのか? 豊かな海を残すのか? 今がその瀬戸際なのかもしれません。

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2017年 11月 30日