《お台場のこれまでの水質調査》
OWS、トライアスロンが実施されるお台場の水質問題が表面化したのは 2017年 10月 04日。
東京都と2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会が 2017年 07月 〜 09月に行った水質調査で、競技団体が定める「基準値の最大約 21倍の大腸菌が検出された」と発表。
その後、汚水流入を遮るスクリーンを設置するなど対策を施した。
2018年 10月 13日には日本トライアスロン連合が、2018年 09月 13日と 10月 07日の水質調査結果を公表。
09月は水質推奨基準を超える大腸菌が検出されたが、10月は下回った。
スクリーン設置エリアで大腸菌類の抑制効果が認められた一方、スクリーン外側と比べて平均で約 1度水温が上昇する「副作用」も確認されている。スクリーンを開閉するなどの対応が必要だと判断された。
2016年のリオデジャネイロ五輪ではセーリングやボート会場の水質汚染が問題となった。
セーリング女子のベルギー選手がレース後に体調不良を訴え、腸の感染症を患ったと主張。
国際オリンピック委員会が水質の安全性を強調する中、ベルギー・オリンピック委員会が「彼女は数週間前に深刻な胃腸の感染症にかかり、十分に回復しなかった」との声明を出す事態に発展した。
国際水連は、競技実施の条件として会場の水温を 16度以上 31度以下と定めているが、この日 (2019年08月11日) は午前 05時の時点で 29.9度とギリギリ基準内で開催された。
だが、参加選手からは「水温も高いし、日差しも強い。泳ぎながらも不安な面がある」との意見も。
本番も午前 07時開始予定だが、国際水連のマルクレスク事務総長は「実施時間は今後変わっていく可能性がある」とし、午前 05時などに早めることも検討する構えだ。
また、懸念された水質の問題に関し、複数の選手から「臭いなあというのはある・正直くさい。トイレみたいな臭いがする」という、率直な意見も出た。
コースは東京湾の入り江にある。組織委は今回のテスト大会で、入り江の口をふさぐように、約 400メートルにわたってポリエステル製の膜を張って、水中スクリーンでコース周辺の水域を囲ったが、まだまだ改善の余地がある。
本番では、スクリーンを 3重にして細菌をシャットアウトするなど、さらなる対策を進めていくとしている。
都が昨夏、コースそばに膜を設置して水質を調べたところ、3重の膜の内側で大腸菌類は基準値を下回っていた。
ただ、膜の外は調査した 22日間のうち 5日間で基準値を超えていた。
組織委の担当者は「膜の設置で水質の安全は担保できる。あとは大腸菌が流れ込む原因となる大雨や台風が、本番で来ないことを祈るのみ」と話す。
( 来年の開催時期に大雨や台風があれば基準を超えることも考えられ、綱渡りの開催となってしまう。)
東京都下水道局では大雨のときには下水をそのまま河川に排水することがあるため、台風襲来時などの大雨が発生したあとの東京湾には汚水が流れ込み、大腸菌も増える。
そのため、都下水道局も、東京五輪開催中は大雨のときには川や海に流してきた下水を減らそうと、一時的に貯蔵できる施設などを整備しているとか・・・。
はたして現実的な解決策となるのだろうか?・・・
一時的ではなく、常に( 季節問わず ) 匂いがしない様「名実共に」綺麗な川や海であって欲しいですよねェ ・・・。
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