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* これらのテクニックは " ウェーブの達人 " のビデオで紹介されています。
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今回も前回の続きでフロントライディングのテクニックアドバイスで番組は進んでいますが、今回で一応「ウエイブの達人シリーズ最終回」となりました。
フロントテクニックですからカテゴリー的には変わっていませんし、少し前回と重複するかもしれませんがそれは練習として受け止めてトライして下さい。
前回も日本のオンショアの吹く風に付いて・・・、ビギナーが克服するには難しい条件などを話しましたが、確かにサイドショアより数段もオンショアライディングは悪条件に多く遭遇する様で、あまり楽しくはありません。
でも、日本で乗る以上は残念ながらそのオンショアを克服しなければならないのも現実です。
オンショアは波の背より陸側に風が吹き抜ける為、以外に波の頂点、つまりリップから崩れ落ちたスープ状の小波や、又、スープそのものが多いのも特徴です。
もちろん、ボトム面もスープだらけの海面に覆われていて、そのほとんどが波があるのに風が無いのも特徴です。
波はあるけど思いっきり走れる程には風は入らず、出ては見た物の2,3度波に巻かれてマストを折った・・・なんて、経験も大抵の人はあると思います。
この様に風は無いにしても、波やスープにはパワーがありますから侮ってはいけません。
まず、この様なパワーがあるスープにボードを当て込む時重要な事は「波を駆け上がる時にノーズを意識的に上に上げるようにします」この動作を意識的にしないと、ノーズがスープに刺さってしまい波に巻かれる要因に成ります。
感じとしては、ゲティングアウトと同じ要領ですが、大抵の場合ビギナーは最初のゲティングアウト時、アウトに出れずにそこで波に巻かれる事が多い様です。
ビーチから見て判断した事がゲティングアウト時に以外と風が無くて波も大きく、オンショアですからその大きな波でボトムにはボードを走らせる程の風が入っていない状態をその時点で悟ったのでは、かなりの致命傷になってしまいます。十分情報収集に勤めましょう。
そして、そのような状態でのフロントではボードがリップ上でスープの上に乗った時から蹴り込み始めますが、ここで強く蹴り込み始めるとテールが滑りすぎてしまうので、波のパワーに合わせてチカラ加減を調節するようにしましょう。
リップやスープのリズムをいち早く読み取り、リズミカルに次のセクションにチャレンジする事も大切なテクニック上達に繋がります。
スープにボードを乗せてやりパワーをスピードに変えて次のリップを狙う。
そして、スープにボードを乗せるときは足のチカラを抜き、セイルで次に行きたい方向にボードをコントロールする。
また、スープのパワーを使って次のセクションに行く事をチャレンジしてみましょう。
オンショアリッピングでリップに当て込む時に、気をつける事とは、ボードを返した時です。
ノーズがフロントに向いた直後に以外とノーズが波に刺さりやすいのでボードが返ったらすぐにテイルに体重をかけてやりノーズが波に刺さらないようにコントロールします。
ボード上での体重移動にて重心移動を素早く完了させる事もオンショアフロントの重要ポイントです。
オンショアの蹴り込みと同時に一番重要な動作はセイルの開き具合です。
(マスト手を引き込みしながら、それをボードの前足とシンクロさせて軸足とし、セイル手を十分延ばしながら少ない風を捉え、セイルの揚力とボードの推進力をその時点で爆発的に生み出すようにする。)
もちろん、それらを行う前の段階も重要で、波のピークに上がるまで、必ずセイルを開きるづける(風をとらえ続ける)事です。
そして蹴り込みはサイドショアの時以上に体をひねり、自分自身のチカラでボードを返すように心掛けましょう。
又、突然、リップでブローが入り、オーバーセイルでけり返し難い時に素早くリカバリーしなければ成らない時があります。
その様にオーバーセイルでリップ上に駆け上がりコントロールができない時は、セイルより体をあまり離さないようにして、ボードの中心に乗せ、体全体で切り返しを行うように心掛けましょう。
つまりボードに体重を乗せる事でオーバーセイルを回避する事なのです。
それでも困難であればその時点で、もう一度セイル手を延ばしてブローを一時的に逃がしましょう。
次によくリッピング時に強く蹴り過ぎて、テイル滑り(スビンアウト)が発生した場合のリカバリーですが・・・
まず、テイルが滑り始めたら焦らす後足を体に引き寄せる事で過度のスピンアウトに対処出来ます。
又、リッピング直後のスープ上では、ボードに体重を掛け過ぎ無い様にしてセイルにぶら下がる(正確な動作はブームにぶら下がる)ようにして体制を整える様にします。
もし、間に合わずスープに巻かれてしまったらセイルに風が入る様にする事を第一に考えましょう。
その様な時、自分が今どうゆう状況下でいるのかを冷静に判断し、ウォータースタートの要領でリカバリーします。
決して次の波が来るからといってパニくらないでください。
以外と次の波まで十分時間はありますので落ち着いて対処しましょう。
以上のこれらの事が出来る様になれば、それこそビギナー脱出です。
これからは練習テーマをレベルアップしながら、いくつかのボトムターンを組み合わせバリアブルなそしてバーチカルに繋がる練習課題を試みる事にしよう。
一つはバックサイドからフロントにボトムターンをする。
このバックサイドをする事により、波乗りのコンビネーションを増やす事ができ、見栄えのあるライディングやボトムターンができるようになります。
ここで大切なことは波全体を見極める事です。
バックサイドしてからフロントにいける波なのかを判断する事が大切なのです。
小波でスピードを付けながらボトムターンを繋ぐなど、色んなパターンのボトムターンを刻みましょう。
そこで必要な事は、一部のリップポイントだけ見るのでは無く、うねりや波全体で判断する事が大切なのです。
観察力、洞察力を養いましょう。
ビギナーとエキスパートではテクニックだけが違うのではありません。
すべてにおいて一歩も二歩も彼らは先を行っているのです。
ビギナー脱出をしたからには、大胆に深いボトムターンからリップを狙う事にもトライしましょう。
ビギナーを卒業したあなたにとって、もう波は最高の友達です。
特に波の質が良い時などは思いっきり深いボトムターンでプロ並みにトライする事も心掛けよう。そうする事によりボードをバーチカルに当てる事ができます。
波から斜めに下るのではなく、波を縦に駆け上がり、縦にくだる時、バーチカルなライディングこそ、ウェイブライディングの醍醐味なのです。
最後に風が十分に満たされているコンディションならエアボーンにトライしてみてはどうでしょうか?
今までのテクニックがマスターされているのであれば十分成功は可能だと思います。
横走りしながらリップから空中に飛び出すエアーは最高にかっこいいものです。
一番このテクニックで重要な事は第一にスピードです。スピードは常にキープしましょう。
次に大切な事は波質です。ほれている波に当て込むタイミングがリズム的に合えば、一応飛び出す事は出来ると思います。
慣れるまでは、小波のリップで練習する事も大事です。徐々に大きな波にトライする事が成功に繋がるでしょう。
この掘れ込んだ所に当て込むのがかなり難しいのですが、難しいとあまり思い込みすぎてもいけません。
行けそうな気になったら、じゃんじゃんトライしましょう。
風向きにもかなり左右しますが成功の確率的にオンショアよりサイドショアでトライしましょう。
飛び出す際は思いっきりも大切ですが瞬間、前方にボードを蹴り出す事を意識し、空中に飛びしたらボードを体に引きつけてセイルを引きマスト手をコントロールしながら進行方向前方に素早く出す事で飛距離を稼ぐようにします。
そして、崩れたリップやスープの餌食に成らないように気をつけて下さいねェ。
いかがでしたか?
ウェイブの達人のタイトル通り達人になりたいと思う人も、思わない人も基本的には波乗りが好きな訳ですから風が無く、ウインドが出来ない状況であればサーフィンをしましょう。
やはりウェイブの基本はサーフィンです。サーフィンこそウオータースポーツの原点なのです。
サーフィンをすると以外とウインドが見えてきますよ。ホントのは・な・し・!。
----- Writer : Blue Sky ------
Series : # 098
title : ウェーブの達人 シリーズ(7)
初回放送 : 2004年 02月 20日
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