AIR ZONE
番組ではこれまでカイトボーディング・ワールド プロツアー イン ニューカレドニアをお送りしましたが今回で最終回になります。
最終回にふさわしくカイトボーディングのアクションを数多く堪能していただきたいと思って取って置きのアクションシーンを取り上げました。
その中でアルゼンチン出身のマリック選手を紹介したいと思います。
普段はフランスを拠点にヨーロッパで活動をしている彼は、今回の大会に出場する為、途中、ハワイで新しい技の開発などを中心にトレーニングを集中的におこなってきたらしい。
「ハワイはいろんな選手がいて、技の開発にはとても勉強になるよ!まあ、風も強いし怪我もあるけど技の完成度の確立から見ても本当に楽しい!」といっていた。
とにかく映像から見てもわかるように、彼のアクションシーンはアグレッシブで見ていてドキドキしてしまう。
ウインドサーフィンからこの競技に転向したマノロバレーとはまったく違ったアクションである。
もちろんカイトのシステム的な物は同じだが、ボードがマノロ選手のストラップを使うのに対し、マリックはウェイクボードのギアを使用している。
彼はウェイクボードやスノーボードをやっていたのが、彼のアクションから知ることが出来る。
フリースタイル的な競技になると他の選手と明らかに一際目立つ存在となり、ウェイクボード的なアクションをカイトボードでしているように見えた。
彼の予測がつかないラジカルな流れは見ていても楽しい。
もちろんアクションを失敗しても、とても派手でこんな事で骨折しないのか?と思うほどだ。
競技を終えてビーチに戻ってくるやいなや「どうだった?楽しめた?」なんて言ってた。
私が「マリック!ボードのエッジとフィンがもぎ取れ、かけちまっているよ!」と言うと「そんなのたいした事ないよ!それより明日ここで、海上にでっかいレールを浮かべてフリーセッションするから面白い事ができるよ!きっといいアクションが撮れると思うから楽しみにしてよ」と言っていた。
マリックはカイトボーディング暦、まだ2年ぐらいだそうだ。
そんなに短期間で上達したのは、「よっぽどクレイバーかクレイジーかどっちかだね?」と尋ねると彼は「そうゆうクレイジーな俺を撮影しているあんたはもっとクレイジーさ!」といわれてしまった。
それもそのはず、ぶっ飛んでくるボードぎりぎり30センチぐらいまで接近して撮っていると「あんたほど接近してくるカメラマンはいない!だからクレイジーなんだそうだ。」撮影後かならず撮影結果を聞きに来るのも、自分のテクニックの完成度を気にしている証拠だと思う。
カメラマン的にいうとそういう選手のほうがベストな画像を作りやすい。
撮影していても、コミニュケーションしながらお互いにアドレナリンのスロットル全開で楽しい。
ニューカレドニアローカルのマノロバレー選手にローカルや風の事について聞いてみた。
ローカルのカイトボーダーは現在150人ほどいて過半数がウインドサーフィンをしていた連中がカイトに移行して練習を行っているらしい。
練習にはこの大会会場であるホテルメリディアン前のビーチで普段は行っているとの事。
本当に初心者ならタクシーボートで20分ほどで渡れるエスカパード島が最適だそうだ。
そこはカイトボーディングをする為の島といっても過言ではないほど最高の島です。大会前日その島に出かけました。
沖合い何キロも遠浅で、流されても水深が50cm位 ~ 深くて1mほどであった。
この夏の時期にはオンショアでカイトサイズ10?前後で安定していました。
初めての人には、まさにカイト天国と思うでしょうね。
番組ではエスカパードカイト特集を予定してます。
それから大会中必ずといって言いほど、夕方5時を過ぎると風がアンダー気味になるのだが、それはサーマル的な要素でそうなるのかとマノロ選手に尋ねると、風は基本的に落ちてはいないとの事、午前から日中にかけては南西のクロスオフの風が吹き夕方近くの5時を過ぎると南東の風にシフトするらしい。
そのため、南東に風が振れる事で大会会場裏手にある山側の影響で風が落ちたように思うようになるらしい。
だから沖合いに浮かぶエスカパード島は、山側の影響はなくコンスタントな風の中でカイトが楽しめると彼は言う。
風速的に縦に長いニューカレドニアに沿って風はながれる為、島の北部に行けばいくほど、「風はアクセラレーション現象で強く吹く事になる。」とも言っていた。
だからヌーメヤの南部州の一帯が無風に近い状態でも、すこし北へ移動する事で必ず乗れるビーチはたくさんあるから風が吹かないなんて思わない事。
風の事は心配要らない。
イッツアパーフェクトアイランドなのだ!。
Series : # 023
title :
kiteboarding World Protour
in New Caledonia 5
初回放送 : 2002年 09月 06日
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