アカデミー賞

 

 毎年この季節になると、

「 どの映画やどんな俳優・女優さんが受賞するのだろう? 」

って気になります。

( 映像制作に関わる者として・・・ )

アメリカ映画の健全な発展を目的に、キャスト、スタッフを表彰し、その労と成果を讃えるための映画賞・・・

それが、アカデミー賞( アカデミーアウォーズ、Academy Awards )なのです。

アカデミー賞とは、授賞式前年の 1年間にアメリカ国内の特定地域で公開された作品を対象に選考され、また映画産業全般に関連した業績に対して授与されます。

もともと、アカデミー賞の授賞式は 1929年に設立された「 映画芸術科学アカデミー 」の夕食会の一環として始まったものでした。

第1回は、1929年 05月 16日にロサンゼルスにあるルーズベルトホテルで行われた夕食会の際に舞台上で、3カ月前に授賞を通知しおいた受賞者を招待して賞を贈与した。( 当初はオスカー像ではなく、同様のデザインを施した楯が贈られた。 )

第 1回授賞式で、『 第七天国 』で女優賞を受賞したジャネット・ゲイナーによれば、「 これからも互いにいい仕事をして頑張りましょうという程度の、ちょっとした内輪の集まりだったのよ 」と当時の様子を振り返っているとおり、授賞式は 5分程度で簡単に済まされていた。

 

近年では、「 アメリカ映画の祭典 」という冠詞を付けられることが多い事からも分かるとおり、基本はアメリカ映画を対象とした映画賞です。

しかし、その知名度と世界三大映画祭 ( カンヌ国際映画祭・ ベルリン国際映画祭・ ヴェネツィア国際映画祭 ) よりも古い歴史を持つ権威ある賞であるため、マーケットへの影響力は国際映画祭の各賞以上に大きく、受賞結果が各国の興行成績に多大な影響を与えるとされています。

アカデミー賞はハリウッドの映画関係者が選考を行うことから、各賞の選出については、アメリカの国情や世相などが色濃く反映され、必ずしも芸術性や作品の完成度の高さでは選ばれない様です。

 

例えば、カンヌ国際映画祭などの著名な国際映画祭で大賞を受賞した作品が、アカデミー賞ではノミネートもされないことが多いのは有名。

故に、どうしても選出作品の足並みが揃ってしまう他の国際映画祭では見られない、独特の傾向と盛り上がりを見せる映画賞なのです。

 

一口に受賞と言っているが、賞は 24部門に分かれていて、 ( 作品賞・監督賞・主演男優賞・主演女優賞・美術賞・撮影賞・ 脚色賞・録音賞・短編アニメ賞・歌曲賞・作曲賞・編集賞・助演男優賞・助演女優賞・視覚効果賞・脚本賞・外国語映画賞・衣装デザイン賞・音響編集賞・短編映画賞・長編ドキュメンタリー映画賞・短編ドキュメンタリー映画賞・メイクアップ賞・長編アニメ賞 ) その部門の中での受賞となるのです。

ちなみに、受賞すると賞の名称を刻印した有名なオスカー像が贈られるが、賞金の類は一切付与されないんですって・・・ほんとに名誉だけなんですねェ。

さて、今年はどんな映画や人達が受賞するのだろう?

 

 

2011年 02月 25日

 

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