今年の台風は本当に強力だった?
今年の台風は、発生するたびに「 過去最大 」
なんてことがいわれていましたが・・・
そこまでいわれるほど台風は強かったのでしょうか ?
強い台風で被害を及ばすのも実際にあったけど、毎回じゃない。
多少報道番組などがオーバーに報じていた部分もあるのでは・・・って思ったりします。
川や海には近寄らない様にしたり、家の周りの飛びそうな物に気を配ったり、停電やその他に備える準備をしてほしかったのでしょう。
( 特に 3・11以降は、天災に関してそういう傾向が強い様に感じます。そういう意味では多少オーバーになるのかも・・・)
今月は 6個の台風が日本に接近しました。
そもそも、接近する台風が多いのは気圧配置と高い水面温度が原因だと言われています。
夏の熱い気温が海水に影響するのは 09月になってからなんですって。
( WSFerなら経験ありますよねェ!! 外気温は結構寒くなっているのに、海水温度はまだ暖かい事。その逆もあるけど・・・)
熱が伝わるまで、それだけ時間がかかっているということらしいです。
秋になり水面温度が上昇し、台風が発達、そして秋の気圧配置の影響で日本に接近するというメカニズムらしい。
昔は雨が強いなら雨台風、風が強ければ風台風などの呼び方がありましたが、最近はあまり言わないですね。
今は特に雨だけ、風だけに注目することはなくなっているんですね。
そんな気象情報を集めるのに活躍しているのは、ハイテクを駆使している衛星だけでは有りません。
「 ラジオゾンデ・radiosonde 」 って知っていますか?
ラジオは英語で無線電波、ゾンデはドイツ語で探査測定の意味。
ラジオゾンデは、気圧、気温、湿度等の気象要素を測定するセンサを搭載し、測定した情報を送信するための無線送信器を備えた気象観測器の事です。
周波数 403.3MHz ~ 405.7MHzの100kHz間隔・1673MHz・1680MHz・1687MHz で地上に送信され、内容はテレメトリー信号になっているので、傍受してもデータを解読する必要があるそうです。
温度計と湿度計は、ラジオゾンデから突き出たアームに取り付けられていて、気圧計や無線送信器、電池等は、ラジオゾンデの本体の白色発砲スチロールまたはプラスチックの収容箱の内部に納められています。
( 日本ではゴム気球で観測装置を飛ばして行なう高層気象観測を総じてラジオゾンデと呼ばれることが多いが、実際には上空の風向や風速も観測できるレーウィンゾンデやGPSゾンデなどの観測機器も多く用いられる。)
気象庁では、このラジオゾンデをゴム気球に吊るして飛揚し、地上から高度約 30kmまでの大気の状態(気圧、気温、湿度、風向・風速等)を観測しているのです。
観測を終えたラジオゾンデは、パラシュートによってゆっくり降下します。
多くは使い捨てだが、修理した方が安く上がるのであれば回収されたゾンデを修理して使用する場合も有るとの事。
この場合、ケースには放出者の連絡先と「本機を拾得された方は御連絡下さい」などの文言が書かれる・・・拾った方はぜひご連絡を。
ラジオゾンデによる高層気象観測は、世界各地で毎日決まった時刻 ( 日本では 09時・21時 )に行われていて、日本では、全国18箇所の気象台・測候所・航空自衛隊・陸上自衛隊・大学などの研究機関・日本気象協会などが観測を実施しているそうです。
この他、海洋気象観測船でもラジオゾンデによる高層気象観測を行っていて、ラジオゾンデによる高層気象観測で得られたデータは、天気予報の基礎である数値予報
モデルや、気候変動・地球環境の監視、航空機の運航管理などに利用されているそうてす。
( ゴム気球に吊るすって・・・案外、ローテク? ・・・ すみません!! )
2013年 10月 31日
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