2020に向けて、オープンウォータースイミング (OWS) のテスト大会を実施したが・・・
オープンウォータースイミング(英語 : Open Water Swimming)は、海・川・湖など、自然の水域で行われる長距離の水泳競技。
国際水泳連盟が定める競技規則のもと、国際的に統一されたルールで行われる点で、遠泳とは異なる為、OWSと略されます。
世界や日本の有力選手には競泳や水球の経験者も多いですが、プールでの競泳競技と違い、速く泳ぐ技術だけでなく、天候(水温・気温・風向・潮流等)、潮汐、海洋生物との接触(主にクラゲ)、選手同士の接触(時には衝突)など、競技中は外部から様々な影響を受けるため、危機管理も含め自然の中で泳ぐ経験や知識も必要となる競技なのです。
2020年、東京五輪・パラリンピック組織委員会主催の水泳オープンウオーター (OWS) のテスト大会が 11日、東京・お台場海浜公園で開催されました。
この日の水温は午前 05時の時点で 29.9度。
( 国際水連は競技実施の条件として会場の水温を 16度以上 31度以下と定めている。)
連日の猛暑の影響など水温の上昇を考慮し、( 午前 10時には水温が上昇する可能性があることを憂慮した形 )10日の段階でスタート時刻の変更が決まり、男子は午前 10時開始予定が、午前 07時に前倒しすることを決定。女子はスタート予定だった午前 07時を、 07時 02分に変更された。
午前10時には水温が上昇する可能性があることを憂慮した形。
主催者側によると、午前 07時の水温は試合前日まで 4日連続で30度以下だったという。
この日のレース中の水温は非公開だったが、男子で 12年ロンドン五輪・金メダルのウサマ・メルーリ(35=チュニジア)は「今まで経験した中で最も水温が高く感じた」とぐったりしていた。
また、ある女子選手は「過酷でした、水温と日差しで熱中症になるかと不安だった」と振り返った。
このテスト大会は本番の半分の距離の 5キロ。本番の OWS は男女ともに周回コースで 10キロを泳ぐ。
男子 22人、女子 12人が出場したが、選手たちからは暑さとともに、水質への懸念の声が相次いだ。
お台場の海を泳ぐ約 1時間の競技を終えた選手からは、「臭いです。トイレみたいな臭いがする」。
海から上がったある男子選手は、周囲をはばかりながらそう明かした。ただ、会場の条件に適応するのも OWS に必要な力だと言い、「ぶれない気持ちが必要。検査で細菌がいないとなれば、信じてやるしかない」。
またある選手は、お台場での試合は自身 3度目。過去にはレース後に腹痛に襲われた経験もあり「本番では会場で事前練習を行わないなどの対策が必要かもしれない。前日練習でおなかを壊したら元も子もない」と顔をしかめた。
( 夏、お台場で WSF ( ウインドサーフィン ) をした知人が、お腹を壊したって言っていたのを思い出した・・・)
五輪本番は午前 07時のスタートを予定しているが、国際水連 FINA のコーネル・マルクレスク事務総長は「水質・水温の問題はリオデジャネイロ五輪でもあった。組織委員会と一緒になって解決したい」と説明し、水温次第で午前 05時 ~ 06時半に変更することも示唆。「自然を変えることはできない。何がベストか考え、判断したい」と話した。
東京五輪会場でもあるお台場は、水質調査で国際競技団体が定める基準値を大きく上回る大腸菌が検出されるなど水質改善が課題。
汚物の流入を抑えるポリエステル製の水中スクリーンをコースの外周に設置しており、既に基準値を下回る測定結果を得ているという。
今回は 1重のスクリーンが使用されたが、本番は 3重にして細菌をシャットアウトするなど、更なる対策を進めるとしている。
スポーツの祭典を通して、東京の人気観光スポットでもある大会会場で・自然の水域で行われる競技が「臭い・トイレの臭いがする」と SNSなどで発信されない為にも、対策が急務だ。
2020年・東京五輪では「マラソンスイミング」の競技名で、女子が 08月 05日、男子が08月 06日に実施。
男女各25人が出場する予定だ。
2019年 08月 29日
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