エミー賞・史上最多 18部門受賞
米国テレビ界 の アカデミー賞 ともいわれる 最高峰「 第 76回エミー賞 」
ノミネーションが 2024年 07月 17日(現地時間)に発表され、「 SHOGUN 将軍 」が、ドラマシリーズ部門 にて 作品賞 や 主演男優賞(真田 広之)、主演女優賞(アンナ・サワイ)、助演男優賞(浅野 忠信、平 岳大)、監督賞 など、主要部門を 含む 最多の 25ノミネート を 記録 。
キャスト陣に加え、スタッフ陣も数多くノミネートを果たし、史上最多 11名の日本人がノミネートされた。
先日発表された、主に製作・技術に携わった人々に贈られる「クリエイティブ・アーツ・エミー賞(Creative Arts Emmy Awards)」では、 7名の日本人を含む、最多 14部門を受賞するなど、主要部門の授賞式を前に同賞を席巻。
この時点ですでに史上最多受賞作品となり、エミー賞主要部門の発表で、どこまでその最多受賞記録を伸ばすのか、その行方に世界中が注目をしていた。
「SHOGUN 将軍」は、1975年 に発表され世界的にヒットした、戦国時代 の 日本が舞台 の 小説 が 原作 の作品。
真田 広之さん演じる徳川 家康をモデルとした架空の武将が、日本に漂着してきたイギリス人航海士と関わることで、戦乱の窮地をくぐり抜け、天下統一を目指す物語を10回のドラマシリーズで描いていて、台詞の大半が日本語というアメリカでは異色の作品です。
真田さんは主役を演じるだけでなくプロデュースも務めていて、衣装や殺陣 (たて) など各分野に通じた専門家を起用。
これまでのハリウッド映画などでは日本から見ると違和感があった描写をあらため、「本物の日本文化」を発信することを強く意識されたリアリティーのある演出や迫力あるアクションが随所に盛り込まれ、激動の戦国時代の物語を壮大なスケールで描かれています。
そして現地時間の 09月15日、競合作品がひしめく中で 作品賞 を 堂々の受賞。
本作でプロデューサーを務め、武将・吉井 虎永を重厚に演じた真田 広之が、【主演男優賞】を獲得。
これは、1980年 に ドラマ化 された「 将軍 SHŌGUN 」で、主演を務めた 三船 敏郎 が 受賞を逃して いた賞で、真田さん が 悲願 の 受賞 を成し遂げる形となった。
更には、英国人航海士(按針)通詞であり、虎永のもとで戦乱の世を強く生き抜いた鞠子役 アンナ・サワイが【主演女優賞】。
そのほかにも【監督賞】を受賞するなど、主要部門も軒並み制覇し史上最多18部門を受賞と最多受賞記録を更新。
内、日本人の受賞者も史上最多 9名となる歴史的な快挙を成し遂げ、まさに天下取りを成し遂げた事となる。
また、アメリカの複数のメディアによりますと主に英語ではない言語が使われたドラマが作品賞を受賞したのは初めてのほか、真田 広之さんの主演男優賞の受賞は日本人では初めて、アジア系では 2人目となり、アンナ・サワイさんはアジア系で初めて主演女優賞の受賞者となりました。
アメリカの有力紙「ニューヨーク・タイムズ」は「この受賞は、外国語のシリーズ番組にとって大きな飛躍を意味する。アメリカのネットワークによって制作され、アメリカ国内のストリーミングサービスで配信されたにもかかわらず、このドラマの台詞のおよそ 70%は日本語だった。韓国の『イカゲーム』のような外国語のシリーズはこれまで何度かエミー賞を受賞してきたが、ドラマ部門の作品賞のようなトップの賞を脅かすようなことはなかった」と指摘しています。
またエンターテインメントの専門メディア、「ザ・ハリウッド・リポーター」は「今回のエミー賞は、韓国の『パラサイト 半地下の家族』が英語以外の映画で初めて作品賞を受賞した2020年のアカデミー賞のように、歴史的な転換点として記憶されるだろう」としたうえで、アメリカの国外で制作されたテレビ番組を対象にする「国際エミー賞」について「数年のうちに、『国際エミー賞』を別に開くという考えは時代遅れと見なされるだろう」と論評しています。
ドラマ部門の作品賞の受賞スピーチで真田 広之さんは「時代劇 を 継承 して 支え てきてくださった すべて の 方々、監督 や 諸先生方 に 心より御礼申し上げ ます。あなた方から受け継いだ 情熱 と夢 は 海を渡り 国境を越え ました」と述べました。
また、ドラマ部門の主演男優賞を受賞したスピーチで、真田さんは英語で、一緒に作品を作った人たちに感謝の気持ちを伝えたうえで、「この作品は東洋が西洋と出会う夢のプロジェクトで、敬意が込められています。人々が一緒に取り組むことで奇跡を起こせることを教えてくれました。私たちはよりよい未来を一緒につくることができます。本当にありがとうございました」と述べました。
2024年 09月 30日
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