クマの出没と人身被害

近年各地で 発生 している、熊 の 被害。
農作物を荒らすなどはまだいい方で ( 良くはないけど・・・) 、建物に侵入して居座ったり、鉢合わせした人を襲ったり、最悪な場合は、命 の 危険さえ・・・
特に、2025年 04月から 08月にかけての出没件数は、岩手県、秋田県、青森県の順に多くなっています。
クマは本来、ドングリやブナの実などの木の実を主食としていますが、近年 の 気候変動 ( 気温が高すぎて木の実が育たない ) や 自然条件 の 変化 ( 木を伐採してメガソーラーを建設するなど ) により、これら “ 木の実 ” が 大凶作 になって、食糧 が 不足 する年が増えているそうです。
そうなると、山の中だけではなく、人里に降りて来て人家の庭の果物 ( 柿、栗など ) や、農作物、ごみ、ペットの餌など、手に入りやすい 食料 を 求めて移動 するようになっているとみられています。
過去数十年、保護の強化や狩猟圧の低下により、クマの数は増えてきています。
たとえば、2012年には約 15,000頭とされたクマの総数は、最近では数万頭に達していると報告されています。
クマの分布域は全国的に拡大傾向にあり、各地で被害が発生するリスクが高まっている状況です。
( 出没件数は、都道府県によって集計方法が異なる場合があり、同一の個体が複数回目撃されたケースや、住民の関心の高まりが件数を押し上げている可能性もあります。)
そして、過疎化・人口減少が進み、かつて人が住んでいた山あいや里山、農地が放置されるようになり、草木が生い茂り、空き家・空き地・放置された畑などが増えることで、クマにとって隠れ場所や通り道が増えています。
さらに人の目が減ることで、クマが「人がいたら近づかない」という本来の恐れが薄れ、「人里近くでも安全に餌が取れる」と認識し、出没しやすくなっています。
かつて熊との遭遇は登山や山菜採りなど「山での活動」が中心でしたが、最近は住宅地やスーパー近く、田畑、空き地、学校・施設の敷地など、人の声や気配に慣れ、人里にも平気で出てくる個体が含まれるという指摘があります。こうした 「人を避けない」 ・ 「人になじんだ」クマが人里に現れやすく、人的被害につながりやすいようです。
実際、最近では「山道」ではなく「スーパー近く」「住宅街」「学校・大学の構内」など、従来考えられなかった人の生活圏での目撃・被害が顕著になっています。
( 季節は冬だからっと行っても安心できません。中には冬眠しない熊も居るとか・・・注意は怠らないに越した事はありませんね。 )
もし、クマと遭遇した場合は、まず落ち着いて静かにし、目を離さずにゆっくりと後ずさりして距離を取ります。走って逃げたり大声を出すのは危険です。クマは好奇心を持って追いかけてしまうので
熊撃退スプレーを携行している場合は、クマに近づかれた際に目と鼻をめがけて、一気に全量を噴射します。
クマは顔面・頭部が攻撃されることが多いため、致命傷になりうる顔面や頭部、首の後ろを両手でしっかりガードし、直ちにうつ 伏せになるなどして重大な障害や致命的ダメージを最小限にとどめることが重要です。
背負っているバックパックなどがあれば、プロテクターの代わりになります。転がされても、その勢いで元の姿勢に戻ることが大切だそうです。
そして、クマが駆除された際に、行政機関に過度な苦情電話が寄せられることも問題となっています。
( 苦情電話を寄せる人の大半は、熊と接することの無い都心部で生活している人ではないかとの指摘もなります。要するに他人事だから言える的な・・・)
その土地で生活している人にとっては、死活問題、命がけです。
行き過ぎた苦情電話で、自治体の活動を制限し、ハンターの活動を委縮させるような行動になりかねません。
クマが連日出没して不安な生活を送る人々の状況なども理解して、節度ある行動をしましょう。
昔に比べれば、人と動物の棲み分けが曖昧になっている現代。
どちらに摂っても最良な状態で生活ができる方法が速く実行できれば良いのですが・・・
2025年 11月 30日
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