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今回の番組では、クワトロチームが日本初上陸した頃の映像を紹介する事にしょう。

1996年、真冬の御前崎に彼らはやってきたのだ!

ショーン・オルドネズ、フランシスコ・ゴヤ、ジェーソン・プライヤー、キース・タブールこの4人がまさにクワトロチームなのだ。

若さあふれる彼らのライディングは、今でも痛烈に脳裏に残っている。

残念な事にフランシスコ・ゴヤは、日本に来る直前にサーフィンをしていて怪我をしたとの事で水にはいる事は出来なかった。

彼のダブルフォワードが、その頃まだ未完成だったにも関わらず、かなりの完成度をましてマウイで目撃したのを御前崎で見てみたかったのも少しはあったけれど、本当に残念であった。

 

ショーンのライディングはまさにサーフィンライドで、私にはかなり新鮮に思えた。

セイルのコントロールにおいても寒い御前崎のなかで、あたかもマウイの波を楽しむかのようなリズムは見る人にリラックスさえ与えてくれる。

本人はもっとリラックスして楽しんでいるのだろう。

普通、御前崎でウェーブライディングを見ていると、どうも波と格闘しているようなライディングをしている日本人選手が多い。

波に乗ると言うのは、そもそも波に乗る分けだから乗る人間がガチガチになってしまっては、見る側にもそのライディングがそう伝わってしまうのかもしれない。

 

ショーンのライディングは、フロント後のスプレーでさえ面になってきれいに飛び散るのである。

きちっとボードの面とレイルの使い分けが、飛び散るスプレーで物語っていた。

まさにアート!そう、アーティストなのだ。

だから、「あの素晴らしいボードが出来上がるのか?」っと納得してしまう。

4人の中で確かに一番繊細に乗っているように思えた。

乗りながらボードロッカーの事などを感じながらのっているのかもしれない。

以前、マウイで始めてであった頃のショーンはセイルボードマウイのボードを削っていた。

ちょうどジミールイスがセイルボードマウイのボードを削っていた頃の後半ごろに彼ショーンはセイパーとしての感性を高めたのだろうか?

 

その頃から「ウインドもサーフィンが基本だ!」

といってボードのレイルやロッカーなどを説明しながら語ってた事があった。

とにかく、素晴らしいオーシャニストである事は間違いないと思います。

ジェーソン・プライヤーはカナダ生まれな為、寒さにはめっぽーう強い人物である。

とにかくやたらファンな性格で明るい。

ライディングは豪快でジャンプはやたら高い。

 

飛びすぎて、しまいにはブームをはなしてしまう程だ。

ビーチに戻るやいなや、寒いのに冷たいコーラーをよく飲んでいた。

見ていてこちらの方が、寒くなってしまう。

しきりに「御前崎はライディングを見てくれる女の子がいないのはさみしいね?」と言っていたが・・・

こんな寒いところでは、「普通の女の子は頼んでもこないと思う」と言うと「こんなに風が冷たいとこないかもね。でも、マウイはあったかいから丘には女の子が見ていてライディングにも熱が入るんだ!」

キース・タブールは南アフリカ出身で4人の中で一番おとなしい人物である。

 

よく言うとクールな男である。

基本的にジャンプ嫌いとも本人は言っていた。

ウェーブライディングが好きらしい。

元々その頃、日本に持ってきたクワトロのボードはジョイント付近からテイルにかけてかなり薄く、テイルの方はサーフィンボードほど薄く、着水の際に気をつけないとスワロウテイルが折れてしまって、ジェーソン・プライヤはビーチに戻って来てはリペアーをしていた。

とにかく、彼らクワトロチームが日本初上陸した事はウインド業界や選手に多くの影響力を残して日本を後にした。

クワトロチームのライディング映像はタイトル名スピリッツ アーツとして確かに永久保存されている。

 

 

Series   :   # 024

 

 

 

title  : SPIRIT ARTS クワトロチーム日本初上陸!!

 

初回放送 :   2002年 09月 06日

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