妖怪アマビエで、疫病よけ?
みなさんのGW ( ゴールデンウィーク ) はいかがでしたか?
あいにく「 新型コロナウィルス・COVID-19 」の影響で、外出自粛で、" Stay at Home " 状態でしたが・・・
小池都知事は 12日、新型コロナウイルスに感染したことがあるかを調べる「 抗体検査 」について、「 06月から月3,000件の抗体検査の実施を目指す。最初は少ない数になるかもしれないが、そういう数値目標を持ちながら進めていく 」と述べた。(ANNニュースより)
11日の記者会見では西村経済再生相が、緊急事態宣言の解除について、
(1) 1週間単位の新規感染者数などの感染状況
(2) 医療提供体制
(3) PCR検査などの監視 (モニタリング) 体制
の 3要素から総合的に判断する考えを示したうえで、西村氏は感染防止対策を重点的に行う " 特定警戒都道府県 " 以外の 34県について、「 新規感染者数が今の状態で続いていけば、多くが解除の視野に入ってくる 」と指摘。特定警戒都道府県についても、岐阜と茨城を挙げたうえで、「 かなり新規感染者が減ってきているところがある 」と語り、一部解除は可能だとの認識を示した。
薬・ワクチンもないのに、どんどん " 緊急事態宣言を解除する方向 " の話が増えて来て何か怖い気もするけど・・・
そんな状況の中、新型コロナ感染の沈静化を願って、疫病よけに効くとされる妖怪「 アマビエ 」が SNS を中心に話題を集めている。
アマビエは、長い髪にくちばし、うろこを持ち3本足をした半人半魚の妖怪。
アマビエは、江戸時代後期に製作されたとみられる瓦版に類する刷り物に、絵と文とが記されている。肥後国(現・熊本県)夜ごとに海に光り物がおこったため、土地の役人がおもむいた所、アマビエと名乗るものが出現し、役人に対して「当年より 6ヶ年の間は諸国で豊作がつづく。しかし疫病も流行がしたら、私の姿を描き写した絵を人々に早々に見せよ。」と予言めいたことを告げ、海の中へと帰って行ったとされる。
瓦版に弘化 03年 04月中旬 (1846年) という記載があることから、その年に出版されたものであると考えられているが、「 姿形については添えられた挿絵 ( " アマビエ " を目撃したとされる役人がその場で姿を写した物の写しであると記載されている) が存在しているが、本文には「 図の如く ( 原文 : づの如く ) 」とのみ記載されているが、具体的な言葉ではどのような形のものであったかについての特徴は書き留められていない。 ( この時期に「大きな疫病が流行した」と言う記録も無いという・・・ )
一方、" アマビエ " のルーツは「 アマビコ 」という別の妖怪にあるとみられ、アマビコに関しては全国に複数の記録が存在する。
年代が特定できる最古の例は、天保 15年 ( 1844年 ) の越後国( 現・新潟県 )に出現した「 海彦:あまびこ 」を記述した瓦版(『坪川本』という。福井県立図書館 所蔵)、その挿絵に描かれた「 海彦 」は、頭からいきなり 3本の足が生えた( 胴体のない )形状で、人間のような耳をし、目はまるく、口が突出している。( 足の数と顔の向きだけは " アマビエ " と似ている。)
「 その年中に日本人口の 7割の死滅 」を予言し、「 その姿を書き写すと無病長寿の効能がある 」と記されている。
もう一方で、猿によく似た「 尼彦:あまびこ 」の絵が、肥後国に現れた例として、一点の肉筆画(湯本 豪一 所蔵)に残されている。
添え文によれば、夜ごとに猿の声がするのを、柴田 彦左衛門という人物がつきとめて「 尼彦 」に遭遇したという。
湯本 豪一 は、日本の民俗学者、日本風俗史家で、いわば「 アマビコ考察の第一人者 」であるが、ここに描かれた「 尼彦 」は " 四肢動物 " であると主張している。
ただ、これと酷似した文章の「 あま彦 」の木版画も刷られていて、そちらの絵は「 猿に似たる三本足の怪獣 」であったと1892年(明治 15年)07月10日付の郵便報知新聞が報道している。この肉筆画と木版画は、いずれも出現場所について「 肥後国熊本県眞字郡 」であったとしているが、「 眞字郡 」という郡は実在していないらしい。
また、「 熊本県 」とあることから廃藩置県が断行された明治 04年(1871年)より後の時代の文章と推定できる。
病気から逃れたいという意味では「 アマビエ 」よりも「 アマビコ 」の方が状況に合っているようだが・・・なんで「 アマビエ 」の方が注目されているんだろう?
いずれも " 海中からの出現 " " 豊作や疫病の予言 " " その姿を写した絵による除災 " " 3本以上の「 鰭 ( はた ) : 魚のひれ 」又は、足による直立 " という外見などが共通していて、両者とも同種? と考えられている様だ。
ともあれ、いつ収束するのかなかなか出口が見えない新型コロナ騒動の中で、まるで " 子供が人魚や猿を書いた様なキモ可愛い UMA? ( 未確認生物 )なのか・妖怪? なのか " を見て少しでも気が紛れれば・・・ちょっとは「 効果 ( 御利益 ) あり 」なのかもしれない。
2020年 05月 15日
資料画像
< < < 2020 , 04 2020 , 05 2020 , 06 > > >
+ Cinema Film
+ EOS Movie
+ Director's room
みなさんのGW ( ゴールデンウィーク ) はいかがでしたか?
あいにく「 新型コロナウィルス・COVID-19 」の影響で、外出自粛で、" Stay at Home " 状態でしたが・・・
小池都知事は 12日、新型コロナウイルスに感染したことがあるかを調べる「 抗体検査 」について、「 06月から月3,000件の抗体検査の実施を目指す。最初は少ない数になるかもしれないが、そういう数値目標を持ち
ながら進めていく 」と述べた。(ANNニュースより)
11日の記者会見では西村経済再生相が、緊急事態宣言の解除について、
(1) 1週間単位の新規感染者数などの感染状況
(2) 医療提供体制
(3) PCR検査などの監視 (モニタリング) 体制
の 3要素から総合的に判断する考えを示したうえで、西村氏は感染防止対策を重点的に行う " 特定警戒都道府県 " 以外の 34県について、「 新規感染者数が今の状態で続いていけば、多くが解除の視野に入ってくる 」と指摘。特定警戒都道府県についても、岐阜と茨城を挙げたうえで、「 かなり新規感染者が減ってきているところがある 」と語り、一部解除は可能だとの認識を示した。
薬・ワクチンもないのに、どんどん " 緊急事態宣言を解除する方向 " の話が増えて来て何か怖い気もするけど・・・
そんな状況の中、新型コロナ感染の沈静化を願って、疫病よけに効くとされる妖怪「 アマビエ 」が SNS を中心に話題を集めている。
アマビエは、長い髪にくちばし、うろこを持ち3本足をした半人半魚の妖怪。
アマビエは、江戸時代後期に製作されたとみられる瓦版に類する刷り物に、絵と文とが記されている。肥後国(現・熊本県)夜ごとに海に光り物がおこったため、土地の役人がおもむいた所、アマビエと名乗るものが出現し、役人に対して「当年より 6ヶ年の間は諸国で豊作がつづく。しかし疫病も流行がしたら、私の姿を描き写した絵を人々に早々に見せよ。」と予言めいたことを告げ、海の中へと帰って行ったとされる。
瓦版に弘化 03年 04月中旬 (1846年) という記載があることから、その年に出版されたものであると考えられているが、「 姿形については添えられた挿絵 ( " アマビエ " を目撃したとされる役人がその場で姿を写した物の写しであると記載されている) が存在しているが、本文には「 図の如く ( 原文 : づの如く ) 」とのみ記載されているが、具体的な言葉ではどのような形のものであったかについての特徴は書き留められていない。 ( この時期に「大きな疫病が流行した」と言う記録も無いという・・・ )
一方、" アマビエ " のルーツは「 アマビコ 」という別の妖怪にあるとみられ、アマビコに関しては全国に複数の記録が存在する。
年代が特定できる最古の例は、天保 15年 ( 1844年 ) の越後国( 現・新潟県 )に出現した「 海彦:あまびこ 」を記述した瓦版(『坪川本』という。福井県立図書館 所蔵)、その挿絵に描かれた「 海彦 」は、頭からいきなり 3本の足が生えた( 胴体のない )形状で、人間のような耳をし、目はまるく、口が突出している。( 足の数と顔の向きだけは " アマビエ " と似ている。)
「 その年中に日本人口の 7割の死滅 」を予言し、「 その姿を書き写すと無病長寿の効能がある 」と記されている。
もう一方で、猿によく似た「 尼彦:あまびこ 」の絵が、肥後国に現れた例として、一点の肉筆画(湯本 豪一 所蔵)に残されている。
添え文によれば、夜ごとに猿の声がするのを、柴田 彦左衛門という人物がつきとめて「 尼彦 」に遭遇したという。
湯本 豪一 は、日本の民俗学者、日本風俗史家で、いわば「 アマビコ考察の第一人者 」であるが、ここに描かれた「 尼彦 」は " 四肢動物 " であると主張している。
ただ、これと酷似した文章の「 あま彦 」の木版画も刷られていて、そちらの絵は「 猿に似たる三本足の怪獣 」であったと1892年(明治 15年)07月10日付の郵便報知新聞が報道している。この肉筆画と木版画は、いずれも出現場所について「 肥後国熊本県眞字郡 」であったとしているが、「 眞字郡 」という郡は実在していないらしい。
また、「 熊本県 」とあることから廃藩置県が断行された明治 04年(1871年)より後の時代の文章と推定できる。
病気から逃れたいという意味では「 アマビエ 」よりも「 アマビコ 」の方が状況に合っているようだが・・・なんで「 アマビエ 」の方が注目されているんだろう?
いずれも " 海中からの出現 " " 豊作や疫病の予言 " " その姿を写した絵による除災 " " 3本以上の「 鰭 ( はた ) : 魚のひれ 」又は、足による直立 " という外見などが共通していて、両者とも同種? と考えられている様だ。
ともあれ、いつ収束するのかなかなか出口が見えない新型コロナ騒動の中で、まるで " 子供が人魚や猿を書いた様なキモ可愛い UMA? ( 未確認生物 )なのか・妖怪? なのか " を見て少しでも気が紛れれば・・・ちょっとは「 効果 ( 御利益 ) あり 」なのかもしれない。
2020年 05月 15日
資料画像
+ Cinema Film
+ EOS Movie
+ Director's room
みなさんのGW ( ゴールデンウィーク ) はいかがでしたか?
あいにく「 新型コロナウィルス・COVID-19 」の影響で、外出自粛で、" Stay at Home " 状態でしたが・・・
小池都知事は 12日、新型コロナウイルスに感染したことがあるかを調べる「 抗体検査 」について、「 06月から月3,000件の抗体検査の実施を目指す。最初は少ない数になるか
もしれないが、そういう数値目標を持ちながら進めていく 」と述べた。(ANNニュースより)
11日の記者会見では西村経済再生相が、緊急事態宣言の解除について、
(1) 1週間単位の新規感染者数などの感染状況
(2) 医療提供体制
(3) PCR検査などの監視 (モニタリング) 体制
の 3要素から総合的に判断する考えを示したうえで、西村氏は感染防止対策を重点的に行う " 特定警戒都道府県 " 以外の 34県について、「 新規感染者数が今の状態で続いていけば、多くが解除の視野に入ってくる 」と指摘。特定警戒都道府県についても、岐阜と茨城を挙げたうえで、「 かなり新規感染者が減ってきているところがある 」と語り、一部解除は可能だとの認識を示した。
薬・ワクチンもないのに、どんどん " 緊急事態宣言を解除する方向 " の話が増えて来て何か怖い気もするけど・・・
そんな状況の中、新型コロナ感染の沈静化を願って、疫病よけに効くとされる妖怪「 アマビエ 」が SNS を中心に話題を集めている。
アマビエは、長い髪にくちばし、うろこを持ち3本足をした半人半魚の妖怪。
アマビエは、江戸時代後期に製作されたとみられる瓦版に類する刷り物に、絵と文とが記されている。肥後国(現・熊本県)夜ごとに海に光り物がおこったため、土地の役人がおもむいた所、アマビエと名乗るものが出現し、役人に対して「当年より 6ヶ年の間は諸国で豊作がつづく。しかし疫病も流行がしたら、私の姿を描き写した絵を人々に早々に見せよ。」と予言めいたことを告げ、海の中へと帰って行ったとされる。
瓦版に弘化 03年 04月中旬 (1846年) という記載があることから、その年に出版されたものであると考えられているが、「 姿形については添えられた挿絵 ( " アマビエ " を目撃したとされる役人がその場で姿を写した物の写しであると記載されている) が存在しているが、本文には「 図の如く ( 原文 : づの如く ) 」とのみ記載されているが、具体的な言葉ではどのような形のものであったかについての特徴は書き留められていない。 ( この時期に「大きな疫病が流行した」と言う記録も無いという・・・ )
一方、" アマビエ " のルーツは「 アマビコ 」という別の妖怪にあるとみられ、アマビコに関しては全国に複数の記録が存在する。
年代が特定できる最古の例は、天保 15年 ( 1844年 ) の越後国( 現・新潟県 )に出現した「 海彦:あまびこ 」を記述した瓦版(『坪川本』という。福井県立図書館 所蔵)、その挿絵に描かれた「 海彦 」は、頭からいきなり 3本の足が生えた( 胴体のない )形状で、人間のような耳をし、目はまるく、口が突出している。( 足の数と顔の向きだけは " アマビエ " と似ている。)
「 その年中に日本人口の 7割の死滅 」を予言し、「 その姿を書き写すと無病長寿の効能がある 」と記されている。
もう一方で、猿によく似た「 尼彦:あまびこ 」の絵が、肥後国に現れた例として、一点の肉筆画(湯本 豪一 所蔵)に残されている。
添え文によれば、夜ごとに猿の声がするのを、柴田 彦左衛門という人物がつきとめて「 尼彦 」に遭遇したという。
湯本 豪一 は、日本の民俗学者、日本風俗史家で、いわば「 アマビコ考察の第一人者 」であるが、ここに描かれた「 尼彦 」は " 四肢動物 " であると主張している。
ただ、これと酷似した文章の「 あま彦 」の木版画も刷られていて、そちらの絵は「 猿に似たる三本足の怪獣 」であったと1892年(明治 15年)07月10日付の郵便報知新聞が報道している。この肉筆画と木版画は、いずれも出現場所について「 肥後国熊本県眞字郡 」であったとしているが、「 眞字郡 」という郡は実在していないらしい。
また、「 熊本県 」とあることから廃藩置県が断行された明治 04年(1871年)より後の時代の文章と推定できる。
病気から逃れたいという意味では「 アマビエ 」よりも「 アマビコ 」の方が状況に合っているようだが・・・なんで「 アマビエ 」の方が注目されているんだろう?
いずれも " 海中からの出現 " " 豊作や疫病の予言 " " その姿を写した絵による除災 " " 3本以上の「 鰭 ( はた ) : 魚のひれ 」又は、足による直立 " という外見などが共通していて、両者とも同種? と考えられている様だ。
ともあれ、いつ収束するのかなかなか出口が見えない新型コロナ騒動の中で、まるで " 子供が人魚や猿を書いた様なキモ可愛い UMA? ( 未確認生物 )なのか・妖怪? なのか " を見て少しでも気が紛れれば・・・ちょっとは「 効果 ( 御利益 ) あり 」なのかもしれない。
2020年 05月 15日
資料画像
+ Cinema Film
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