知床・遭難事故
23日 午後 1時15分ごろ、北海道斜里町の知床半島西側のオホーツク海を航行中の観光船「KAZU 1 (カズワン) = 19t」から「浸水している」と第 1管区海上保安本部 (小樽) に救助要請があり、約 1時間後に連絡が途絶えた。
海上保安庁は、救助要請を受けて巡視船艇 5隻と航空機 2機の体制で対応していて、このうちヘリコプター 1機が午後 4時半に、現場の斜里町の「カシュニの滝」と呼ばれる場所の周辺海域に到着し、捜索にあたった。
ツアーは、ウトロ漁港を出発して「カシュニの滝」を通過し、知床半島の先端の岬まで行って折り返す 3時間のコースだった。
斜里町では朝から強風・波浪注意報が出ていた。( 同業他者の観光船は、GW (ゴールデンウィーク) からの営業を予定していて、この日に出航したのは、事故を起こしたこの会社だけだった。 )
第 1管区海上保安本部 (小樽) によると、乗客乗員 26人のうち客は大人 22人と子ども 2人で、他に船長と甲板員が 1人ずつ乗っていて、28日までに 14人の死亡が確認されている。
( 本当に、なんて言ったら良いのか・・・重い気持ちになります。)
ご冥福をお祈りすると共に、一日も早く行方不明になっている方が見つかります様にと願うばかりです。
実は編集子にも、WSFerの仲間を遭難事故で亡くした経験があります。
その当時 Aさんは F1(フォーミュラ ワン と言う自動車レース )にハマっていて、深夜に放送されていたTV番組を見て寝不足の状態で海に出ていたらしい。
その日は午後からオフショアがかなり強く吹いて、平日なのに駐車場は混んで多くの WSFerが出廷していた。
私たちは、撮影の為に来ていたので準備をして撮影をしていた。
やっと撮影が終わった夕暮れ時、知人に声を掛けられた。「 Aさんを見かけなかった? 待ち合わせしてるんだけど・・・、車はあるのに何処にもいないんだよねぇ 」
私たちは、Aさんが来ている事すら知らずに、周りにいる顔見知りなどに聞いて回ったが誰も見かけていなかった。
WSFer なら分かるだろうが、よく行くゲレンデの駐車場ってだいたい駐車する場所が決まっている。
風が吹いた為に駐車場が混んで、いつもの場所に駐車が出来なかったのだ。そうすると周りの WSFer は知らない人ばかり、隣の車の人が出廷しているとか、帰ってきているなんて気にしてない。
知り合いを集め陸上を探したが見つけられず、車に残っている道具などから「出廷したままなんだ」っと言う結論になってから警察や海上保安庁に連絡したり、行き付けのショップに連絡したり・・・沖で道具が壊れて泳いで帰って来るかも知れないと、海に向けて車のライトを照らしたり・・・
結局その日は見つけられず、Aさんも自力で帰って来る事も無く朝を迎えてしまった。
早朝からヘリコプターは飛んでいるが、高い位置で旋回を繰り回していた。
その日も風が吹いて、新たに WSFerがやってくる。
その中の一人が、沖の定置網にいる Aさんを見つけたのだ。
AさんのWSFのレベルは、決して素人ではなかった。
各地のレースに出場して上位を狙えるレベルだったし、ショップにスポンサードされる位。なのに・・・
寝不足じゃなかったら・・・
いつもの場所で駐車出来ていれば・・・
もっと周りに気を配っていれば・・・
同じエリアにいたのに何も出来なかった・・・
色々な後悔で思いが巡った・・・
今回の遭難事故も、もしかして防げたかも知れないと思う気持ちと、Aさんの事と重なり、その当時の事が思い出されやり切れない思いになる。
WSFerの皆さん、ゲレンデで仲間を作ってください。
海に出る時は仲間に声をかけて出廷しましょう。
そして、周りの人が帰って来ているか気にかけてください。
勿論、体調管理に気を付けて絶対に無理をする様な事はしないで下さい。
風が吹いていれば、出廷したいのは十分理解は出来るけど、命あっての楽しいウインドライフです。自ら命を危険に晒す様な行動は絶対しないで下さい。
海は楽しくもあり、厳しくもあります、状況を見極める目を養ってください。
2022年 04月 28日
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+ Cinema Film
+ EOS Movie
+ Director's room
23日 午後 1時15分ごろ、北海道斜里町の知床半島西側のオホーツク海を航行中の観光船「KAZU 1 (カズワン) = 19t」から「浸水している」と第 1管区海上保安本部 (小樽) に救助要請があり、約 1時間後に連絡が途絶えた。
海上保安庁は、救助要請を受けて巡視船艇 5隻と航空機 2機の体制で対応していて、このうちヘリコプター 1機が午後 4時半に、現場の斜里町の「カシュニの滝」と呼ばれる場所の周辺海域に到着し、捜索にあたった。
ツアーは、ウトロ漁港を出発して「カシュニの滝」を通過し、知床半島の先端の岬まで行って折り返す 3時間のコースだった。
斜里町では朝から強風・波浪注意報が出ていた。( 同業他者の観光船は、GW (ゴールデンウィーク) からの営業を予定していて、この日に出航したのは、事故を起こしたこの会社だけだった。 )
第 1管区海上保安本部 (小樽) によると、乗客乗員 26人のうち客は大人 22人と子ども 2人で、他に船長と甲板員が 1人ずつ乗っていて、28日までに 14人の死亡が確認されている。
( 本当に、なんて言ったら良いのか・・・重い気持ちになります。)
ご冥福をお祈りすると共に、一日も早く行方不明になっている方が見つかります様にと願うばかりです。
実は編集子にも、WSFerの仲間を遭難事故で亡くした経験があります。
その当時 Aさんは F1(フォーミュラ ワン と言う自動車レース )にハマっていて、深夜に放送されていたTV番組を見て寝不足の状態で海に出ていたらしい。
その日は午後からオフショアがかなり強く吹いて、平日なのに駐車場は混んで多くの WSFerが出廷していた。
私たちは、撮影の為に来ていたので準備をして撮影をしていた。
やっと撮影が終わった夕暮れ時、知人に声を掛けられた。「 Aさんを見かけなかった? 待ち合わせしてるんだけど・・・、車はあるのに何処にもいないんだよねぇ 」
私たちは、Aさんが来ている事すら知らずに、周りにいる顔見知りなどに聞いて回ったが誰も見かけていなかった。
WSFer なら分かるだろうが、よく行くゲレンデの駐車場ってだいたい駐車する場所が決まっている。
風が吹いた為に駐車場が混んで、いつもの場所に駐車が出来なかったのだ。そうすると周りの WSFer は知らない人ばかり、隣の車の人が出廷しているとか、帰ってきているなんて気にしてない。
知り合いを集め陸上を探したが見つけられず、車に残っている道具などから「出廷したままなんだ」っと言う結論になってから警察や海上保安庁に連絡したり、行き付けのショップに連絡したり・・・沖で道具が壊れて泳いで帰って来るかも知れないと、海に向けて車のライトを照らしたり・・・
結局その日は見つけられず、Aさんも自力で帰って来る事も無く朝を迎えてしまった。
早朝からヘリコプターは飛んでいるが、高い位置で旋回を繰り回していた。
その日も風が吹いて、新たに WSFerがやってくる。
その中の一人が、沖の定置網にいる Aさんを見つけたのだ。
AさんのWSFのレベルは、決して素人ではなかった。
各地のレースに出場して上位を狙えるレベルだったし、ショップにスポンサードされる位。なのに・・・
寝不足じゃなかったら・・・
いつもの場所で駐車出来ていれば・・・
もっと周りに気を配っていれば・・・
同じエリアにいたのに何も出来なかった・・・
色々な後悔で思いが巡った・・・
今回の遭難事故も、もしかして防げたかも知れないと思う気持ちと、Aさんの事と重なり、その当時の事が思い出されやり切れない思いになる。
WSFerの皆さん、ゲレンデで仲間を作ってください。
海に出る時は仲間に声をかけて出廷しましょう。
そして、周りの人が帰って来ているか気にかけてください。
勿論、体調管理に気を付けて絶対に無理をする様な事はしないで下さい。
風が吹いていれば、出廷したいのは十分理解は出来るけど、命あっての楽しいウインドライフです。自ら命を危険に晒す様な行動は絶対しないで下さい。
海は楽しくもあり、厳しくもあります、状況を見極める目を養ってください。
2022年 04月 28日
+ Cinema Film
+ EOS Movie
+ Director's room
23日 午後 1時15分ごろ、北海道斜里町の知床半島西側のオホーツク海を航行中の観光船「KAZU 1 (カズワン) = 19t」から「浸水している」と第 1管区海上保安本部 (小樽) に救助要請があり、約 1時間後に連絡が途絶えた。
海上保安庁は、救助要請を受けて巡視船艇 5隻と航空機 2機の体制で対応していて、このうちヘリコプター 1機が午後 4時半に、現場の斜里町の「カシュニの滝」と呼ばれる場所の周辺海域に到着し、捜索にあたった。
ツアーは、ウトロ漁港を出発して「カシュニの滝」を通過し、知床半島の先端の岬まで行って折り返す 3時間のコースだった。
斜里町では朝から強風・波浪注意報が出ていた。( 同業他者の観光船は、GW (ゴールデンウィーク) からの営業を予定していて、この日に出航したのは、事故を起こしたこの会社だけだった。 )
第 1管区海上保安本部 (小樽) によると、乗客乗員 26人のうち客は大人 22人と子ども 2人で、他に船長と甲板員が 1人ずつ乗っていて、28日までに 14人の死亡が確認されている。
( 本当に、なんて言ったら良いのか・・・重い気持ちになります。)
ご冥福をお祈りすると共に、一日も早く行方不明になっている方が見つかります様にと願うばかりです。
実は編集子にも、WSFerの仲間を遭難事故で亡くした経験があります。
その当時 Aさんは F1(フォーミュラ ワン と言う自動車レース )にハマっていて、深夜に放送されていたTV番組を見て寝不足の状態で海に出ていたらしい。
その日は午後からオフショアがかなり強く吹いて、平日なのに駐車場は混んで多くの WSFerが出廷していた。
私たちは、撮影の為に来ていたので準備をして撮影をしていた。
やっと撮影が終わった夕暮れ時、知人に声を掛けられた。「 Aさんを見かけなかった? 待ち合わせしてるんだけど・・・、車はあるのに何処にもいないんだよねぇ 」
私たちは、Aさんが来ている事すら知らずに、周りにいる顔見知りなどに聞いて回ったが誰も見かけていなかった。
WSFer なら分かるだろうが、よく行くゲレンデの駐車場ってだいたい駐車する場所が決まっている。
風が吹いた為に駐車場が混んで、いつもの場所に駐車が出来なかったのだ。そうすると周りの WSFer は知らない人ばかり、隣の車の人が出廷しているとか、帰ってきているなんて気にしてない。
知り合いを集め陸上を探したが見つけられず、車に残っている道具などから「出廷したままなんだ」っと言う結論になってから警察や海上保安庁に連絡したり、行き付けのショップに連絡したり・・・沖で道具が壊れて泳いで帰って来るかも知れないと、海に向けて車のライトを照らしたり・・・
結局その日は見つけられず、Aさんも自力で帰って来る事も無く朝を迎えてしまった。
早朝からヘリコプターは飛んでいるが、高い位置で旋回を繰り回していた。
その日も風が吹いて、新たに WSFerがやってくる。
その中の一人が、沖の定置網にいる Aさんを見つけたのだ。
AさんのWSFのレベルは、決して素人ではなかった。
各地のレースに出場して上位を狙えるレベルだったし、ショップにスポンサードされる位。なのに・・・
寝不足じゃなかったら・・・
いつもの場所で駐車出来ていれば・・・
もっと周りに気を配っていれば・・・
同じエリアにいたのに何も出来なかった・・・
色々な後悔で思いが巡った・・・
今回の遭難事故も、もしかして防げたかも知れないと思う気持ちと、Aさんの事と重なり、その当時の事が思い出されやり切れない思いになる。
WSFerの皆さん、ゲレンデで仲間を作ってください。
海に出る時は仲間に声をかけて出廷しましょう。
そして、周りの人が帰って来ているか気にかけてください。
勿論、体調管理に気を付けて絶対に無理をする様な事はしないで下さい。
風が吹いていれば、出廷したいのは十分理解は出来るけど、命あっての楽しいウインドライフです。自ら命を危険に晒す様な行動は絶対しないで下さい。
海は楽しくもあり、厳しくもあります、状況を見極める目を養ってください。
2022年 04月 28日
+ Cinema Film
+ EOS Movie
+ Director's room