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小玉 欣一 ( こだま きんいち )

1968年 愛知県出身

プロの世界においてカスタムボード(自分専用に作られたボード)が常識のプロの世界で、常にプロダクションボード(市販で売られているボード)で戦い、トッププロとして活躍し続ける。

彼の妥協を許さない走りやテクニックは、専門誌などでも取り上げられていて、プロとしての技術の高さは超一流である。

一般ユーザーと同じ道具でプロの大会に出場し、常に上位入賞を果たしている彼のテクニックは、最もアマチュアのお手本になるであろう。

 

小玉プロが運営しているクラブハウス :

 

 

 

* 番組は " Perfect JIBE " の番外編の中からピックアップしました。

← 詳しくは、こちらをクリックしてください。

つゆ時期ともなると、ウインドサーファーにとって風に恵まれる事が非常に少なくなる。

なぜなら梅雨前線が本州南岸に停滞してしまい、風が吹かなくなる。

梅雨前線が太平洋海岸線上空に停滞してしまうと、風が吹くどころか曇った毎日が続いてしまうのである。

もちろん前線に向かって風は吹くのですが、前線もある一定の幅があり北にずれれば南や南東の風が吹き込み易くなり、南下すれば北風や北東の冷たい風になる。

 

 

この時期、太平洋高気圧はまだ本領を発揮されず、前線との押しくら饅頭状態が続くのである。

偶然にして梅雨前線が北に移動して、日本海海岸線上空にあり、太平洋高気圧が日本の南岸まで張り出している場合は、サーマル現象(←ウインド用語辞典で調べてねぇ)にて本栖湖でもウインドが走れる風に恵まれる事もあるのだが、摂氏20度以下だとサーマルも望めない事が多い。

一方、1,000キロ以上も南下した位置にある奄美大島では、その本州南岸に停滞している梅雨前線に向かって吹く風の過地点となり、快適なウインドセイリングを楽しむ事が出来るのである。

 

それは秋雨前線でも言える事ではあるが、秋の台風シーズンともなると、意外にこの時期よりは外れるケースが多い。

又、沖縄だともっと南下した位置にある為、奄美大島ほどの風は望めない。

風は高気圧より低気圧に向かって吹く為、おのおのの気圧の中心に近づけば近づくほど弱くなり、ウインドを走らせる風力までに達しない無風に近い状態に陥る。

番組では前回に続きパートナーとミニレースパート2と題してチャレンジしましょう。

これまで学んだジャイブ回航をより実践的に学ぶ事で実用性のあるジャイブテクニックへと進化させる事にします。

 

ただ一人で漠然と回航するのではなく、マークを海上に浮かべ意識的にパートナーと一緒に競い楽しみながらチャレンジしましょう。

練習中では、ジャイブへの進入角度とライン取り・その他、スピードの失速時のリカバリー法は、やはりマスターしたいスキルですね。

番組では要所々で小玉選手がアドバイスの解説をします。

アビーム回航・ダウンウインド回航・アップウインド回航など、解説すればキリが有りませんが、ここでは重要点を押さえる事にしましょう。

 

やはり、アビーム回航を基本に、しっかりとマスターしましょう。

ダウンウインド回航は、一番スピードの出る回航なので、いかにスピードを生かしタイトに回り込むかが重要です。

相手の軌跡、つまりボードで出来たスープをかわしながら回航後の風波(回航後ボードノーズが風上に向かう為多少の波のうねりでも減速してしまう)で失速しないように素早くセイルに風を入れ替えます。

又、セイル切り替えしの際に、ブローが切れたらクリューファーストの体制でコントロールをしながら沈しないように、リカバリーをする。

 

アップウインド回航の場合は、レースなどでは通常タック(タッキング)をするのだが、今回はジャイブ回航をする事にしている。

アップウインド回航は風上に上りながらの回航なので、スピードはかなり失速ぎみに回航してしまいます。

 

このため回航時はかなりセイルを開き気味に回航する事になる。

この事はかなり不安定な回航になり、高度な技術を要する為とリスクがかなり多い。

やはり、タッキングの方が楽な回航かもしれない。

今回の" 南の島でウインド三昧シリーズ " で色々と奄美大島の素晴らしさを体感しながらウインドサーフィンを満喫出来た訳ですが、何よりも風に恵まれた事は何物にも代え難い喜びだといえるだろう。

ウインドサーファーとして!!

 

Series   :   # 016

 

 

 

 

 

title  : 南の島でウインド三昧 !! Series 5

 

初回放送 :   2002年 07月 19日

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