AIR ZONE

小玉 欣一

( こだま きんいち )

1968年 愛知県出身

プロの世界においてカスタムボード(自分専用に作られたボード)が常識のプロの世界で、常にプロダクションボード(市販で売られているボード)で戦い、トッププロとして活躍し続ける。

彼の妥協を許さない走りやテクニックは、専門誌などでも取り上げられていて、プロとしての技術の高さは超一流である。

一般ユーザーと同じ道具でプロの大会に出場し、常に上位入賞を果たしている彼のテクニックは、最もアマチュアのお手本になるであろう。

 

小玉プロが運営しているクラブハウス :

今回で南の島でウインド三昧もシリーズ3になる。

ウインドサーフィンのカテゴリーの中でスラロームはもっともポピュラーであり一番ファン層も多い。

ウインドサーフィンをあまり知らない人の事も考えて話しますと、通常、よくビーチに行くとあまり波のないところで風だけで走って楽しんでいるのは、ほぼスラロームと呼んでも間違いはないだろう。

ウインドサーフィンの道具は、大きく分けるとセイルとボードから成り立っていてます。

 

風の強弱に応じてセイルやボードの大きさを替えます。

風が弱いときは、大きいセイルを使用し(例・7.0 m2 ~10.0 m2 など)、風が強いときは小さいセイルを使用する。(例・5.5 m2 以下など)

体重によったり個人差はあるものの、一応そのあたりを目安にして設定する。

ですから風の吹き具合を、セイルサイズで言い合うことが 多い。

たとえば「今日どれ具合吹いてたの?」の問いに「今日は6.5カンプレだった。」その意味は「6.5 m2」つまり中風域で完全にプレーニング、「止まらずに走れること」を意味する。

 

詳しく説明すると限(キリ)がないので機会があれば解説することにして、今回シリーズ3のパーフェクトのボード選択について少し解説することにしよう。

ボードもセイルと同様に風域に応じて選びます。

一般的に微風時は、大きいボードを使用し、強風時には小さいボードを選びます。

これも個人差があり一概にあてはまるものではないが、ボードは意外に選択範囲が狭く初めて購入時する際は、かなりの神経を使ってしまうので、必ず試乗して買うことを心がけてほしいものです。

もちろんセイルも同様な事が言える。

今回のテーマであるボードの事に話を戻す事にしよう。

 

スラロームを楽しむ為には、「ボードの枚数が増えてくるのは何故だろうか?」

それは、休みの日に合わせて風が吹いてくれれば問題ないのですが、中には、「海に来たからには絶対にウインドに乗りたい」と言う気持ちから、風域に合わせた(微風~中風用~強風用(ボードサイズもセンチ刻みで販売されているので・・・))ボードサイズを揃える傾向があるので、どんどん枚数が増えてしまうのです。

でも微風~中風用と中風~強風用の2枚あればほぼベストといえるかもしれない。

あとは自分の技量を高める事により、セイルとのセッティングにおいてベストマッチングをする事で楽しむ事が出来る。

 

ボードは長さで決めるのではなくワイディスつまりボードの幅で決めると良い。

自分の体重によってもかなり左右するが、メーカーによっては浮力表示が意外に当てにならない事が多い。その事も考慮しながら判断する。

それはボードの材質による水に対しての浮力をもたらす体積・容積密度によるもので、もちろん水にある水質(塩分の濃度)でも左右する。

たとえば日本近海の水質とハワイ・沖縄や、今回の奄美大島などでは、厳密なは同じ風域でもボードの浮力が違ってくる。

 

風に関しても同じ風域で同じセイルでも、乾いた風での体感は、セイルが軽く感じてしまうのである。

とにかくウインドは「風で悩み、道具で悩み、」そういうユーザーをたくさん見てきましたが、やっぱりそれでも楽しい事には変わりはない。

ウインドサーフィンは、「これからも、ず~っと続けて行きたいたい」と思うのは僕だけではないと思います。

Series   :   # 014

title :

南の島でウインド三昧 !!

Series 3

初回放送 : 2002年 07月 05日

< < < # 013    # 014   # 015 > > >

East Dimension Co since 1994

Copyright © 1994 – 2024 East Dimension Co All Rights Reserved.

掲載の記事・写真・動画・音楽・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます。