初夏の赤い満月

 

夏至のころにみられる、赤みを帯びた満月のことを・・・

「ストロベリームーン」

と呼ぶそうです。

 

ネイティブ・アメリカンは、1年のうちに 12回現れる満月を大自然や人間のいとなみの節目として考え、季節に

応じてそれぞれの満月に名称をつけました。

その由来は、狩りでしとめた獲物や収穫物の名前など・・・

やがて満月の名称は、ヨーロッパからの移住者へ伝わり、英語の名称に変わったとされています。

それらの中で、06月の満月、もしくは初夏の赤みがかった満月をさすのが・・・

「 ストロベリームーン( Strawberry Moon )」です。

 

日本では春のイメージが強いイチゴですが、本来の旬は初夏。

俳句では、イチゴは夏の季語なんですって・・・ 知っていましたか ?! (〃゚O゚)スゲー!

ネイティブ・アメリカンが、初夏の収穫物である「イチゴ」と「 06月の満月 」を結びつけたことは、自然の流れ・・・

それに、「 イチゴの鮮やかな赤色 」と、「 満月の色 」が名称に左右している事も想像出来ますよねぇ〜。

 

 そもそも、なぜ「 赤く 」見えるのでしょう? …(・_・;)うーん

ストロベリームーンを解き明かすカギは「 夏至 」にあります。

どの季節でも満月になるのは、地球を真ん中にして月が太陽の反対側にいるときです。

ですから、おおざっぱにいってしまうと、太陽の高さと満月の高さは逆の関係となります。

 

日本を含む北半球では、太陽の高さは夏に高く、冬に低くなるので、満月の高さは夏に低く、冬に高くなります。

つまり、1年のうちで太陽の南中高度がもっとも高くなる夏至の頃の満月は、真南に昇ったときでも地平線にずいぶん近いということです。

朝日や夕日が赤くみえるように、月も地平線の近くでは赤っぽくみえる・・・

そのため、夏至のころの満月は、一晩中赤みがかってみえるそうです。

( もちろん、当日の天候や大気の状態にもよりますが、赤く熟した満月をみられる可能性は高いそうですよ〜♪ )

 

たとえば、東京の場合。

06月の満月(夏至に近い満月)の高さは、南の空高く昇ったときでも、地平線から30度くらい。

ひじを曲げずに、腕をまっすぐに伸ばした状態で空に向けたげんこつの大きさが約10度ですから、地平線からげんこつ 3つ分ほどの高さを想像すれば、月の高さがかなり低いことがわかりますよね。

ちなみに、12月の満月(冬至に近い満月)の高さは、なんと80度超え。

天頂付近まで昇ってきます。  ヘェ~(●。●)/Ω゙ ( 夏と冬では、満月の高さはずいぶん違うんですね。)

 

 

 「 ストロベリームーン 」は学術用語ではないので、明確な定義がなく、少々曖昧なところがあります。

ですから、ストロベリームーンとは、

 

・06月の満月

・夏至の日に近い満月

・初夏の赤みがかった満月

 

というように、風情を表す月の名称としてとらえるのがよさそうですねェ〜。

 

でも、出所ははっきりしませんが、ストロベリームーンを見ると「幸せになれる」「好きな人と結ばれる(結婚できる)」といわれています。  (≧▽≦)キャ~~

そんな言い伝えを知っておくと、なんだか満月を見るときのワクワク感が増します。

この時季ならではの、赤く輝くストロベリームーン。

初夏を感じながら、夜空をじっくりと見上げるのも、風流ですなぁ〜  (* ̄▽ ̄*)~゚

 

 

2016年 06月 17日

 

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