AIR ZONE
Series : # 086
title : WINDS ISLAND IN Kabira
初回放送 : 2003年 11月 28日
そう、ここクラブメッドカビラに今年もまたあの男がやって来た ! !
ウインドサーフィンの世界チャンピオン「 ロベール・テリテオ F-2000 」がここクラブメッドカビラで今年もファンボードスクールを開校する為やって来たのだ。
昨年からスタートしたクラブメッドカビラならではのこの新企画は、題して「 ロベール・テリテオファンボードスクール 」。
昨年大盛況のうちに終了し、今回で2回目を向かえ、まさにウインドサーフィンの技術向上の為のスクールなのだ。
この「 ロベール・テリテオファンボードスクール 」は世界各国にあるクラブメッドで行われていて、さすがにフランス生まれのクラブメッドならでは!! インターナショナルな内容で食事や道具、その他サービスにおいても群を抜いてかなり充実している。
それから風については、これからの 11月 ~ 02月の 3ヶ月余は北系の安定した風に恵まれ、ウインドサーフィンをする為の最高のシーズンに突入する。
日本が西高東低の完全冬型の気圧配置の天気図に書き替わる頃、11月頃から徐々にベストシーズンとなっていくのである。
後ほどまたゲレンデ等の事などは説明するとして、東京羽田よりの移動経過などを話すとしよう。
早朝の寒い羽田空港を 15分遅れで離陸後、3時間ほどすぎると石垣島空港への着陸案内アナウンスが、機内に流れる・・・
今回はやけに早く機内アナウンスが流れるような気がした・・・はやる気持ちのせいなのか?
石垣島の気温 32度、まだ真夏の気温だ。
うれしい事に眼下に広がる海面には、北東方面から吹いていてブローラインらしき白波も見えて気分は着陸前の上空でプレーニングモードに入り始めてきた。
やはり「 我々もウインドサーファーの端くれなんだ!! 」と実感した。いや、訂正 「 端くれではなく結構なウインドバカなのである !!! 」。
それもそのはず、この番組「 AIR ZONE 」は風のアクションスポーツの中で最も核となる大自然の中でのウインドサーフィンの素晴らしさや人間模様つまりヒューマニズムなどを伝えたいが為に放送しているのだから、少しマニアックになるのは仕方がないかもしれない。
そういえば石垣島では久々のウインドなのだ。「たしか、この夏モルディブのクラブメッドカニフィノールで強烈なモンスーンに洗礼を受けて以来だ。」そう言っているいるうちに飛行機はゆっくりと着陸態勢に入った。
( ※ 余談だが、石垣空港に着陸を体験している人なら記憶にあると思うが、石垣空港の滑走路はやけに短い、3,000m位しかないらしい。
ボーイング 737型機が着陸するには短すぎると思う。
今回も着陸後すぐにボーイング 737は逆噴射をしながら急ブレーキをかけられた、思わず前列シートをストッパーに両手で踏ん張る・・・
初めての人ならかなりビックリするかもしれない。
「 もし、シートベルトをしていなければ前に吹っ飛ぶ事になると思いますね。間違いなく!?・・・ボーイングのジャックナイフ !? ・・・ なぜ急ブレーキなのか? 」
聞くところによると石垣空港滑走路は位置的に滑走路先へ拡張工事ができない理由があるらしい。
滑走路の延長線上に世界的? 文化遺産の大きな鍾乳洞があり、現時点では拡張工事が不可能だという事なのだ。
いま現在、石垣島の人口は以前に比べてかなり人口増加になりつつある。昨年にくらべて今回、町にはかなり建築物が増えているのにはおどろかされた。
もちろん文化遺産を守るのも重要である。気になるのは自然と人間の共存共栄のバランスの中で町の発展を願いたいものだ。
自然を破壊しながら発展してはいずれ人は自然からのしっぺ返しを食らう事になる。人と自然ではなく、自然と人なのだ、自然があってこそ人が生きていけるのだという事を人間は知る必要がある。
余談がかなり本題から脱線したようで、この話はまた機会を設けて話したいですね。)
今回フライト時間が短かった理由に、台風のせいの追い風で 30分近くも早く到着したのには驚きでした。そんな事あるんですね・・・
タラップを降りると空港周辺では思った通り北東の風がやや強く吹いていてそのせいで白波が見えたのも納得でした。セイルサイズ的には5.5 ~ 6.0ぐらいかな? でもその風向きだとカビラに回るとおそらく1.0サイズくらいはアンダーかもしれません。
石垣地方の本日の天気は曇りのち晴れだそうですが風があるので天気の変化が著しく変わるような気がします。また、台風通過のせいで前日は雨だったそうでカビラ方面を見ると青空がのぞいているので少しは気持ち的に安堵感が増してきました。
それにしても今年は台風のおおい年でした。
夏の台風では宮古島でも直撃で車が空を飛ぶ !? 時代 ? 意味が違うようですが・・・
空港よりカビラに向かうバスは峠にあるバンナ岳(ここより石垣市全体と竹富島ほかが見える)サイドをから名蔵湾沿いを通過中、左手前方には西表島が手に取るように見えて来た。
その後バスはこじんまりとした川平の町をすり抜けて15分くらい経つと左右ににエメラルドグリーンに広がる川平石崎が見えてくる。
クラブメッドカビラはその岬の小高い丘をのぼり切ったところから次第に右側に降りていくとゆっくりと我々の前に姿を表す。
南国の太陽に照らされた沖縄建築独特の赤瓦とエメラルドグリーンな海・聡明なブルースカイ・それらがどこまでもあふれるように広がっている・・・私は毎回この瞬間が一番好きだ。
おそらく時間にして 5分いや 3分もないだろうがまるで秒針までもがスローに感じる。
都会でのあわただしい時間感覚がゆっくりとリゾートタイムにスローダウンしていくようにバスもこの時からローギアに切り替わる。自ら解放したバスの窓からは周りのサトウキビ畑の日に焼けた赤土の匂いが徐々に潮の香りに変わり始めるのもその時なのだ。
潮の香りは風がオンショアで吹いている事を物語っている。
つまりビーチに沿って何キロもウインドで走る事がっできる風向きなのだ。
カビラに到着するやいなやレセプションを済ませ、早速ビーチが見えるレストランサイドまでいくと水面をパンチングする音と一緒にプレーニングするウインドサーフィンが見えて来た。ブルーラグーンに真っ白なラインを残しながらラジカルに走る黄色のボードとライムグリーンのセイル。大きなセイルナンバー「 F-2000 」を確認、ロベール・テリテオである。
風的にはやや弱くスラロームセイル 6.0でもかなりアンダーなのだが・・・走っている。
スラロームボードに比べるとかなり小さく浮力がないようだがウエイブボードなのに彼がのるとスラロームボードのように走る。それにロベールはどうもウエイブセイルの 5.0くらいで完プレしていた。
時折プレーニングフォワードやバルカン・スポックなどあとはバリエーションに飛んだ新しいトラディションなどフリースタイルを楽しんでいた。
彼らのようなトップクラスになると「 技の1つ1つが一連の動作になり1つのシーケンスとして見えて来るからすごい!! 」まるで半端じゃないほどバリエーションに飛んでいる。
見ている人を楽しませてくれるのはもちろんだが実は本人が一番楽しんでいるのかもしれない。
何キロも先の沖の方から風上の海面にはブローラインが束になってこちらに来るのが見えた。
おそらく、午後になるともっと風があがって来る可能性があるので、とりあえずバッテリー充電など撮影機材の準備をする事にしてひとまず部屋に戻ることにした。
----- Writer : Blue Sky ------
夏も終わり、日に焼けた肌の色も色あせて来た今日この頃・・・・
東京では木枯らし 1号も吹き、暑かった夏が恋しい・・・
でも、WSFerにとってはある意味これからが風が吹くいい季節でもある。( ただし、寒い北風はあまり嬉しくないけど・・・)
今年も AIR ZONE 取材クルーは、" ロベール・テリテオ ファンボードスクール " が開校される沖縄・石垣島にある " Club Med Kabira " バカンス村に行って来ました。
飛行機を降りると東京とはおそらく 10℃は違うだろうと思わせる様な気温を肌で感じ、バスでバカンス村に移動。
1年振りに訪れると、何か妙に懐かしく、顔見知りの G.O (ジェントル.オーガナイザー) に出迎えられて、まるで故郷にでも帰って来たような気になってしまった。
たいがい故郷に帰ると、近くに大きな建物が立っていたり、新しく道路が出来ていたりと、昔の (情景的に) 良い記憶が壊される事が多いいが、ここ Kabira は蒼い空と海・素晴らしい景色は 1年前と変わらず、そのまま残されている。
撮影機材のチェックを済ませ、ロベールと 1年振りの再会。
色んな事を考えながらロベールをカンファレンスルームで待つ事に・・・
ドアが開き、" Blue Sky " と言いながらロベールが入って来た。
第一声を聞いて「今回も良い映像が取れそうだ!!」っと妙な安堵感を感じながら、今回の撮影の打ち合わせに入った。
( " Blue Sky " とは去年の撮影の時、カメラマンがとった行動からきたニックネームで、太陽が雲に隠れると「 青空でないと臨場感・情景が伝わらない!! 」と何度も雲が来ると撮影を中段したために何時の間にかカメラマンはロベールから " Blue Sky " と呼ばれる様になっていたのだ。)
今年は、【 J - WAVE Good Morning Tokyo 】のライブを Kabira からする為、ロベールがジョン・川平さんと対談する企画もあってロベールは大忙しだった。
ロベールは、翌日 「 J - WAVE 」の早朝の収録にも関わらず、夜の 08時まで、久々のスラロームボードを乗り込んでいた。
その後、夜中 02時位までディスコで踊っていたが、部屋に帰る途中カメラマンに駆け寄り「 Blue Sky 、明日の朝 05時にモーニングコールしてくれ!! もし起きなかったら、ドアを叩いてでも起こしてくれ!!! 」っと言いながら部屋に帰って行った。
「 心配性 & 責任感 」が人一倍強いカメラマンは、「 ロベールが起きなかったらまずい 」っと思い 04時45分からロベールにモーニングコールをかけたが案の定、電話に出ない。
部屋のドアを叩いたがそれでも起きて来ない。ヤバい!!
もう一度部屋にモーニングコールをかけ、やっと起きて来たらしい。
ライブにはちゃんと間に合ったが、2時間位しか寝ていなかったカメラマンがライブの撮影中にも関わらず・・・眠たそうだったのは言う間でもない。
----- 編集子 -----
取材協力 : 【 Club Med Kabira 】
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問い合わせ先 : フリーコール 0088-21-7008
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取材協力 : 【 J - WAVE 】
ジョン・川平さんのナビゲートでお馴染みのラジオ番組
【 J-WAVE Good Morning Tokyo 】
81.3 FM 平日 AM 06 : 00 ~ 09 :00
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