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Western North Pacific Names
今年も続々台風がやって来て、各地で猛威を振るっています。
気象庁では毎年 01月 01日以後、最も早く発生した台風を第1号とし、以後台風の発生
順に番号をつけています。
また、一度発生した台風が衰えて「 熱帯低気圧 」になった後で再び発達して台風になった場合は同じ番号を付けます。
例えば、平成 29年に発生した 15番目の台風の場合、
気象庁では台風を番号で呼んでいるので、あまり耳にしませんが、同様に、「 Western North Pacific Names 」と呼ばれる、アジア名がついているのをご存知ですか?
台風には従来、米国が英語名( 人名 )を付けていましたが、北西太平洋または南シナ海で発生する台風防災に関する各国の政府間組織である台風委員会( 日本を含む 14カ国等が加盟 )は、平成 12年( 2000年 )から、北西太平洋または南シナ海の領域で発生する台風には同領域内で用いられている固有の名前( 加盟国などが提案した名前 )を付けることになりました。
つまり、
というワケです。
アジア名を付けた台風委員会には、アメリカも含まれているので、アメリカでも、アジア名で呼ばれているんですって!
平成 12年の台風 第 1号にカンボジアで「象」を意味する「ダムレイ」の 名前が付けられ、以後、発生順にあらかじめ用意された 140個の名前を順番に用いて、その後再び「ダムレイ」に戻ります。
台風の年間発生数の平年値は 25.6個ですので、おおむね 5年間で台風の名前が一巡することになります。
これまでリストを 3回巡り、遂に 4巡目に突入しているそうです。(2017年時点)
アメリカの場合は、 米海洋大気局( NOAA )のハリケーンセンターが、世界気象機関( WMO )という組織内の委員会で、あらかじめ決定しておいたリストから、発生順に付けていきます。
この、あらかじめ決定しておいたリストは、アルファベット順人名「 21種類 × 6セット 」のリストとなっています。
( 「 Atlantic Names 」と呼ばれるアメリカ名も、リストを一巡すると、再び 1セット目のリストの名前に戻ることになります。)
ちなみに、台風の名前は繰り返して使用されますが、大きな災害をもたらした台風などは、台風委員会加盟国からの要請を受けて、その名前を以後の台風に使用しないように変更することもあるそうです。
アメリカ名でも、「 同じ名前が付いた台風 」が存在することになるので、名前だけでは、いつ発生した台風なのか、区別できないという問題が起こります。
大きな災害をもたらした台風は、混乱を防ぐため、以後の台風に、その名前を使用しないようになっています。
その代表的なひとつが、「 カトリーナ 」です。
( この「 カトリーナ 」は日本でも毎日のようにニュースになっていましたよね )
また、発達した熱帯低気圧が東経 180度より東などの領域から北西太平洋または南シナ海の領域に移動して台風になった場合には、各領域を担当する気象機関によって既に付けられた名前を継続して使用します。
このため、下の表に記されない名前が付けられた台風もあります。
( 2017年11月時点 )2000年以降、420個の台風が発生したということになりますが・・・
え 〜 っと・・・先ほどリストを 3回巡り・・・って話しましたけど、実際には 428個発生しているんですよねぇ〜?!
( 140個 x 3回 = 428個 あれれ?? 数が合わない?! )
この 8個の差は、いわゆる「 越境台風 」というもので、日付変更線の東側でトロピカルストーム(※) となった際にアメリカで名前が付けられたあと、日付変更線を越えて「 台風 」となったものだそうです。
(※) トロピカル ストームとは
最も最近のもので、2015年の台風 17号。
「 KILO(キロ)」という、なんとなくハワイらしい名前がつけられていました。
女性の名前や可愛い感じの片仮名読みだったり・・・って言っても台風なんだから、名前に惑わされて甘くみてはいけません・危険を回避する力が必要ですね。備えも大切です!!
2018年 08月 30日
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