カッシーニ ( Cassini-Huygens )

ミッションを終了

 

( 日本時間 09月15日 20時 55分ごろの予定 )土星探査機 "カッシーニ" が 打ち

上げから20年に渡る

ミッションを終了し、

土星の大気圏に突入し燃えつきました。

 

( これは NASA  JPLの管制チームが電波受信を終える時間で土星からの信号到達ラグを加味しているため、実際にはその 83分前、19時 37分ごろには、カッシーニは消滅していることになります。)

 

カッシーニ ( Cassini-Huygens ) は、アメリカ航空宇宙局 ( NASA ) と欧州宇宙機関

( ESA ) によって開発され、1997年に打上げられた土星探査機のことです。

 

カッシーニは、金星 → 金星 → 地球 → 木星の順にスイングバイを行なって土星軌道に到着しました。

カッシーニには惑星探査機ホイヘンス・プローブ ( 2.7m・320kg ) が搭載されており、タイタンでカッシーニより切り離されてタイタンに着陸し、大気の組成・風速・気温・気圧等を直接観測した。

カッシーニとホイヘンスよりなる土星探査はカッシーニ・ホイヘンス・ミッションと呼ばれ、欧米18カ国の科学者約 260人が参画している。

 

カッシーニの名は、天文学者ジョヴァンニ・カッシーニに、ホイヘンスの名は同じく天文学者クリスティアーン・ホイヘンスに由来する。

当初はガリレオ同様に小惑星に接近する計画であったが、予算の都合により断念された。

 

NASAは、カッシーニが消滅する数時間前から、これまでに蓄積してきたオンボードストレージ上の画像などのデータをすべてダウンロードする予定。

そして、カッシーニは大気圏突入時に使用しないカメラなどの電源をオフにし、太陽系第 2の大きさを誇る惑星の磁場や大気組成を知るためのセンサー類だけを走らせた状態にするそうです。

そして土星大気圏突入の 3時間前からは、センサーが検出するデータはすべて地上管制へ直接転送されるように設定を変更します。

大気圏突入を開始してからもデータ送信は継続しますが、予想ではわずか 1 ~ 2分でデータが途絶え、それから数十秒後にはカッシーニには消滅するだろうとのこと。

 

突入時に送られてくるデータは、もしかするとすでに我々が知っていることを再び知らせてくれるだけかもしれません。

それでも、少しでも精度の高いデータ、たとえば大気の水素とヘリウム混合比をより正確に知ることができれば、土星の生い立ちをより詳しくしるヒントになるかもしれないと、科学者は期待しています。

 

振り返れば、カッシーニは地球以外の星に生命が存在する可能性の常識を覆したと言えるかもしれません。NASAで惑星科学を研究する Jim Green氏は「 誰も人類が太陽系の外へ飛び出すことが不可能と思ったことはない。しかし、そこには太陽から遠く凍てついた世界しかなく、生命が存在するための液状の水は存在しないはずだった。

しかし、45億年前から土星のすべての衛星に液体の水が存在するだろうことがわかり、その事実に私たちは興奮を覚えた 」と語っています。

 

カッシーニが打ち上げからこれまでに旅した距離は 79億km。

土星に新たな 6つの衛星を発見し、撮影した写真は 45万3000枚におよびました。

各種センサー類が収集した科学的データ総量は 635GB。

それらを元にして 3948の科学論文が書かれています。

20年間に送信・実行されたコマンドは 250万を超えています。

 

ちなみに、NASAは NASA TV や YouTube の NASA TVチャンネルなどでカッシーニの最終ミッション「 Grand Finale 」のまさに最終段階をライブ中継します。

 

また、国立天文台 OASESプロジェクトの Twitterアカウントによると、土星へ飛び込むカッシーニが最期に放つであろう光を、日本の地上から観測できる可能性があるとのことです。

台風が接近する地域では天候的に厳しいかもしれないものの、その他の地域で必要な機材や環境と腕前を持っているアマチュア天文家なら、その様子をとらえられるかもしれませんね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2017年 09月 15日

 

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( 日本時間 09月15日 20時 55分ごろの予定 )土星探査機 "カッシーニ"

が 打ち上げから20年に渡るミッションを終了し、土星の大気圏に突入し燃えつきました。

 

( これは NASA  JPLの管制チームが電波受信を終える時間で土星からの信号到達ラグを加味しているため、実際にはその 83

分前、19時 37分ごろには、カッシーニは

消滅していることになります。)

 

カッシーニ ( Cassini-Huygens ) は、アメリカ航空宇宙局 ( NASA ) と欧州宇宙機関 ( ESA ) によって開発され、1997年に打上げられた土星探査機のことです。

 

カッシーニは、金星 → 金星 → 地球 → 木星の順にスイングバイを行なって土星軌道に到着しました。

カッシーニには惑星探査機ホイヘンス・プローブ ( 2.7m・320kg ) が搭載されており、タイタンでカッシーニより切り離されてタイタンに着陸し、大気の組成・風速・気温・気圧等を直接観測した。

カッシーニとホイヘンスよりなる土星探査はカッシーニ・ホイヘンス・ミッションと呼ばれ、欧米18カ国の科学者約 260人が参画している。

 

カッシーニの名は、天文学者ジョヴァンニ・カッシーニに、ホイヘンスの名は同じく天文学者クリスティアーン・ホイヘンスに由来する。

当初はガリレオ同様に小惑星に接近する計画であったが、予算の都合により断念された。

 

NASAは、カッシーニが消滅する数時間前から、これまでに蓄積してきたオンボードストレージ上の画像などのデータをすべてダウンロードする予定。

そして、カッシーニは大気圏突入時に使用しないカメラなどの電源をオフにし、太陽系第 2の大きさを誇る惑星の磁場や大気組成を知るためのセンサー類だけを走らせた状態にするそうです。

そして土星大気圏突入の 3時間前からは、センサーが検出するデータはすべて地上管制へ直接転送されるように設定を変更します。

大気圏突入を開始してからもデータ送信は継続しますが、予想ではわずか 1 ~ 2分でデータが途絶え、それから数十秒後にはカッシーニには消滅するだろうとのこと。

 

突入時に送られてくるデータは、もしかするとすでに我々が知っていることを再び知らせてくれるだけかもしれません。

それでも、少しでも精度の高いデータ、たとえば大気の水素とヘリウム混合比をより正確に知ることができれば、土星の生い立ちをより詳しくしるヒントになるかもしれないと、科学者は期待しています。

 

振り返れば、カッシーニは地球以外の星に生命が存在する可能性の常識を覆したと言えるかもしれません。NASAで惑星科学を研究する Jim Green氏は「 誰も人類が太陽系の外へ飛び出すことが不可能と思ったことはない。しかし、そこには太陽から遠く凍てついた世界しかなく、生命が存在するための液状の水は存在しないはずだった。

しかし、45億年前から土星のすべての衛星に液体の水が存在するだろうことがわかり、その事実に私たちは興奮を覚えた 」と語っています。

 

カッシーニが打ち上げからこれまでに旅した距離は 79億km。

土星に新たな 6つの衛星を発見し、撮影した写真は 45万3000枚におよびました。

各種センサー類が収集した科学的データ総量は 635GB。

それらを元にして 3948の科学論文が書かれています。

20年間に送信・実行されたコマンドは 250万を超えています。

 

ちなみに、NASAは NASA TV や YouTube の NASA TVチャンネルなどでカッシーニの最終ミッション「 Grand Finale 」のまさに最終段階をライブ中継します。

 

また、国立天文台 OASESプロジェクトの Twitterアカウントによると、土星へ飛び込むカッシーニが最期に放つであろう光を、日本の地上から観測できる可能性があるとのことです。

台風が接近する地域では天候的に厳しいかもしれないものの、その他の地域で必要な機材や環境と腕前を持っているアマチュア天文家なら、その様子をとらえられるかもしれませんね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2017年 09月 15日

 

 

( 日本時間 09月15日 20時 55分ごろの予定 )土星探査機 "カッ

シーニ" が 打ち上げから20年に渡るミッションを終了し、

土星の大気圏に突入し燃えつきました。

 

( これは NASA  JPLの管制チームが電波受信を終える時間で土星からの信号

到達ラグを加味しているため、実際にはその 83分前、19時 37分ごろには、カッシーニは消滅していることになります。)

 

カッシーニ ( Cassini-Huygens ) は、アメリカ航空宇宙局 ( NASA ) と欧州宇宙機関

( ESA ) によって開発され、1997年に打上げられた土星探査機のことです。

 

カッシーニは、金星 → 金星 → 地球 → 木星の順にスイングバイを行なって土星軌道に到着しました。

カッシーニには惑星探査機ホイヘンス・プローブ ( 2.7m・320kg ) が搭載されており、タイタンでカッシーニより切り離されてタイタンに着陸し、大気の組成・風速・気温・気圧等を直接観測した。

カッシーニとホイヘンスよりなる土星探査はカッシーニ・ホイヘンス・ミッションと呼ばれ、欧米18カ国の科学者約 260人が参画している。

 

カッシーニの名は、天文学者ジョヴァンニ・カッシーニに、ホイヘンスの名は同じく天文学者クリスティアーン・ホイヘンスに由来する。

当初はガリレオ同様に小惑星に接近する計画であったが、予算の都合により断念された。

 

NASAは、カッシーニが消滅する数時間前から、これまでに蓄積してきたオンボードストレージ上の画像などのデータをすべてダウンロードする予定。

そして、カッシーニは大気圏突入時に使用しないカメラなどの電源をオフにし、太陽系第 2の大きさを誇る惑星の磁場や大気組成を知るためのセンサー類だけを走らせた状態にするそうです。

そして土星大気圏突入の 3時間前からは、センサーが検出するデータはすべて地上管制へ直接転送されるように設定を変更します。

大気圏突入を開始してからもデータ送信は継続しますが、予想ではわずか 1 ~ 2分でデータが途絶え、それから数十秒後にはカッシーニには消滅するだろうとのこと。

 

突入時に送られてくるデータは、もしかするとすでに我々が知っていることを再び知らせてくれるだけかもしれません。

それでも、少しでも精度の高いデータ、たとえば大気の水素とヘリウム混合比をより正確に知ることができれば、土星の生い立ちをより詳しくしるヒントになるかもしれないと、科学者は期待しています。

 

振り返れば、カッシーニは地球以外の星に生命が存在する可能性の常識を覆したと言えるかもしれません。NASAで惑星科学を研究する Jim Green氏は「 誰も人類が太陽系の外へ飛び出すことが不可能と思ったことはない。しかし、そこには太陽から遠く凍てついた世界しかなく、生命が存在するための液状の水は存在しないはずだった。

しかし、45億年前から土星のすべての衛星に液体の水が存在するだろうことがわかり、その事実に私たちは興奮を覚えた 」と語っています。

 

カッシーニが打ち上げからこれまでに旅した距離は 79億km。

土星に新たな 6つの衛星を発見し、撮影した写真は 45万3000枚

におよびました。

各種センサー類が収集した科学的データ総量は 635GB。

それらを元にして 3948の科学論文が書かれています。

20年間に送信・実行されたコマンドは 250万を超えています。

 

ちなみに、NASAは NASA TV や YouTube の NASA TVチャンネルなどでカッシーニの最終ミッション「 Grand Finale 」のまさに最終段階をライブ中継します。

 

また、国立天文台 OASESプロジェクトの Twitterアカウントによると、土星へ飛び込むカッシーニが最期に放つであろう光を、日本の地上から観測できる可能性があるとのことです。

台風が接近する地域では天候的に厳しいかもしれないものの、その他の地域で必要な機材や環境と腕前を持っているアマチュア天文家なら、その様子をとらえられるかもしれませんね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2017年 09月 15日