AIR ZONE
池野谷 : もう~長いんです。
霜山 : やっぱ長いねぇ・・・お互いにね。
池野谷 : まぁウインドサーファーになってからぁ~まだ 4年?
だけど・・・ まぁ前をず~と入れると、僕自信はもぉ~20年になっちゃって(笑)。
霜さんも、もぉ~
霜山 : 僕も~あれ?
池野谷 : 5年位?
霜山 : いゃ、あんま変わらないかも知れないよ。
ん~あ~まぁ~原稿を書き始めたって言うのは、うん、そうだな15,6年位なんだなぁ~
池野谷 : いやぁ~長いなって思って・・・
霜山 : まぁ良く長くここでやってるよねぇ、これねぇ・・・このスポーツだけで・・・
池野谷 : まあねぇ、これしか無いんですけどねぇ。
なんかねぇ、一般誌とか有名な雑誌とかって物を作ってる作り方は、基本的に変わんない。
逆に、一般的な雑誌の方が、雑誌作りの面白さって無いよねぇ。
霜山 : あぁ~そう言うもんなんですか?
池野谷 : 全然無いと思う。年々そう思う。
最近、あの~「ポパイの時代」って言う全然別の本が出て、「ポパイ」って一時期、雑誌一冊でも文化を象徴したみたいな・・・
その頃の人が、" ばぁ~っ" て書いた本が出たんだけど、まぁ~言ってる事は、何て言うの・・・
雑誌の楽しさが一杯書いてあるんだけどねぇ・・・同じですよぉ
今は、「クラスマガジン」しか出して無いかなぁ・・・
だから、限られたジャンルだから、こういう所来てねぇ、普通の本だったら施設取材して、まぁ~通り一遍等の事を言って帰るんだけど、基本的にはうちらはいきなり海を見て、今日の風はどっちで、潮は何時が引いて、って所から入ってこのリゾートを見て行く・・・だから・・・ホテル側の人とも話が、向こう側が聞くみたいなぁ・・・
霜山 : ほォ~
池野谷 : 行く場所、行く場所で・・・
霜山 : なるほどねぇ、考え方がやっぱちがうんですねェ~。
池野谷 : だけどねぇ、めしが上手いだ不味いだってうるさいけど・・・。
霜山 : 確かに。やっぱり、海が基本・自然が基本だもんねぇ。
池野谷 : そう言う本作りの苦労ってのがあっても、こう言う所に来て違う見方が出来るとか、
まぁ~楽しい事の方がやっぱ多いいかなァ?
霜山 : そっか。
池野谷 : きついのは、体。
霜山 : 体?
池野谷 : 眠いとかねぇ、そう言う事が一時的にあるだけでぇ。
霜山 : まぁ~書いてる物の内容にも寄るのかなぁ~?
俺だと、技術的な話しとか、ボードのテストだとかセイルのテストの記事が多いいじゃない。やっぱり、「伝えきれない」って所があったりとか・・・
池野谷 : あぁ~、常に伝えきれない。(笑)
霜山 : う~ん。
技術なんかも、何て言うのかな?「世の中の人、みんなに向かってる」みたな感じにしちゃうと漠然としちゃうからねぇ。
ピンポイントでやって行けばもっとその人達は上達して行けるだろうけど・・・そういう所のなんかジレンマみたいなのもあるよねぇ。
池野谷 : そうねぇ・・・漠然としちゃうと、誰にでも役に立ちそうで、誰にも役に立たなくなっちゃうからねぇ。(笑)
霜山 : なぁ~んか、そうなってしまっている様な気がする時が多いいよねぇ。
池野谷 : でも、ほら時間が迫っててさぁ・・・
「全然書けない」って言うの、こっちは文豪でも何でもないんだけど、「やっぱり書けない」って言う。(笑)
霜山 : 書けない時は書けない!!(笑)
池野谷 : ちょと若干1名、
大昔に、あの~・・・「書けない」って行方不明になっちゃった奴も何人か要るんですけどねぇ・・・(笑)
霜山 : そうなんだ。(笑)
池野谷 : 期限過ぎて逃げちゃって、(笑)・・・電話しても何処にもいないと(笑)・・・
霜山 : それは、頼り無いなぁ~(笑)
池野谷 : 昔、原稿用紙の頃はねぇ、原稿用紙を電車の中に置いて無くして、1本の電話かかって来て、
「池野谷さんこの川から飛び込んで死にます。」って電話、受け取った事もあったけどさぁ~(笑)
霜山 : すごいなぁ~(笑)
池野谷 : ありましたよォ~。ほんと書けない時は、書けないっすからねぇ~。
霜山 : 辛い・・・そう、そう言う時が一番辛いかなぁ~。やっぱ、書けなくなっちゃっている時ってのは・・・
池野谷 : そうねぇ。
霜山 : でも、さっき話出たけど、原稿用紙からキーボードになったから、楽になったのかなぁ?・・
楽にはなってるのか・・?変んないっか?・・書いてるは頭の中だから一緒か。
池野谷 : 仕事の量は変んないんじゃないですか?
霜山 : 変んないねぇ。
池野谷 : ただ、効率は良くなってると思いますよぉ。だから、1人がやっる仕事の分量は増えてて、時間は同じ。
霜山 : あぁそっか。
池野谷 : "ペンダコ" 無くきちゃったなったもんなぁ~。
霜山 : そして、デメリットとしては、 "漢字" が忘れて全然分かんない?。
池野谷 : "漢字" 忘れてる。
霜山 : 読めるけど、書けないになっちゃったなぁ~。
池野谷 : ですねぇ~。書けないっすね。ほとんど画面見て・・・
霜山 : 選んでるだけ。
池野谷 : 雑誌作りは最近もう、コンピューターですから・・・完全に・・・
画像いじってねぇ・・・ず~とこれやって(キーボードに打ち込むマネ)マウスもって。(笑)
だから余計に、そうなるとやっぱ、ウインドサーフィンに乗るって言う時間とか、こういう所に来て取材するって時間がねぇ、まぁ~個人的にもバランス取るのにとっても重要になってる。
霜山 : まぁ、返ってさっきの話じゃ無いけど集中力が増えすから、良い結果になるって思うんだけどねぇ。・・・
でもねぇ~、年に20回じぁ、月に2回乗ったか乗んないかでしょ。
池野谷 : そんなもんだョ。(笑)
霜山 : 僕は、ウインドサーファーですって・・・寂しい感じもしないでも無いけどねぇ。(笑)
もうちょっと乗ってればなぁ~ でも、僕側から見ると、やっぱり回数少ないから、中々上達しない所もあるんじゃないですか?
池野谷 : しないねぇ~。
霜山 : それはねぇ、良い題材にもなってるねぇ。
編集周りのカメラマンの里ちゃんとかさ、今回もカビラで3往復ぐらい乗ってるの見てて、昔と変わってないなぁ~とか思うじゃない・・・それを変えるには、どうしたら良いかとかねぇ。
池野谷 : 常に、考えてるんでしョ。個人的にはねぇ。・・・ちょっとジャイブうまくなったでしょ?(笑)
霜山 : ほんとに?(笑)・・・道具の進歩があるから必ず上達はしてるんだけどねぇ。
池野谷 : 体がもぉ~、この状態に・・・スキーもそうじゃない?・・・
シーズンぶりに行ったら、最初の日から例えば2日位までは前の実力に戻す為で3日位からって言う・・・・
霜山 : そうそう。雑誌の、この専門誌作ってる人ってみんな、みんな上手いって思われてるの?
池野谷 : どうだろぅ? 上手いと思っわれてるんじゃないの?
霜山 : 思われてるの?(笑)
池野谷 : だって、ほら、乗って・・・
霜山 : 書いてるからねぇ。
池野谷 : インブレッションとか書いてるから・・・
霜山 : 確かにねぇ。
池野谷 : あくまで、その辺に転がってる(笑)・・・軟弱な(笑)・・・ウインドサーファーと同じ(笑)・・・視点で書いてます。(笑)
霜山 : 同じなんだぁ(笑)・・・
池野谷 : ただ、技術的に上手い・下手って 言うのもあっても、
その道具をなんか言うって言うのは、それとは別の物も一杯ありますねぇ。
霜山 : う~ん、確かにねぇ。そぉ~、下手だから何も感想が言えないってとか、それは間違ってるもんねぇ考え方としては・・・
池野谷 : まぁ~ボードテストとか、プロは多いいっすけどねぇ~。
昔、よく与論島でねぇ、ここじゃないけど・・・ここでも又やってみたいけどねぇ・・・
霜山 : ここでも、やってみたいねぇ・・・
池野谷 : う~ん。・・・40本とかボード並べて・・・
さっき言った様に、年間20日しか乗ってない僕としては、40本乗んなかゃいけない訳ですよ。
もぉ~、そりゃ~、大変ですよ。(笑)
霜山 : くたくた?
池野谷 : ただ、がむしゃらに乗るんじゃ~終わんないんですよ。
あの~カミカゼ特攻隊のノリで「がぁ~」っと乗っても、ダメなんですよぉ。
だから~やっぱりウォームアップして、こぉ~計算を立てて、エネルギーの配分考えて、アフターケアして、(笑) それで終わらせて行かないと・・・
かなり(笑)メチャクチャ考えて乗んなきゃ(笑)終んない(笑)・・・
霜山 : 確かに。
池野谷 : ただ風がねぇ~、計算通り吹けばいいけど、吹かない時は、やっぱりそうは行かないですねぇ・・・
使いやすい例えば、セイルが担当だったら良いけど、使いにくいセイルが担当だと、計算外のオーバーセイル?・・・でなんで俺だけオーバー乗れないんだァ~みたいな(笑)
霜山 : ある、ある。
池野谷 : なんで俺だけスカスカで走ってないんだぁ~と。計算全部狂っちゃうね。
霜山 : 最近は減ったけど、昔はさぁ、良くあったよねぇ。
でェ~、メーカーさんのそのぉ~・・・セールストークみたいな物と実際にきてる道具が全然違うじゃんみたいなぁ。
「これは凄く走りやすい」とかなんとか言わて、そうかそうかっと思ってるんだけど、「全然走んないよねぇ、これ」っとかあったしねぇ。
池野谷 : う~ん、あった。
あの頃は、池田良隆プロとかこぉ~居たじゃないですか。セイルが決まってるんですよぉ。
霜山 : あぁ~自分の担当がねぇ。
池野谷 : だんだんねぇ、僕は何もないから、結局残ってるセイルをやる。
霜山 : はぁはぁはぁ・・・
池野谷 : これぇ~辛い。何で一番下手な俺が(笑)、一番ヤボッタイセイル乗るんだって言う時もありましたねぇ。
霜山 : 俺も嬉しくはなかったなぁ~
池野谷 : カメラマンの今日来てますけど、
里村に、こぉ~皆で走ってばぁ~っと走って撮影するじゃないですか、「お前は来なくていいから」
霜山 : はぁはぁはぁ・・・
池野谷 : 色々言われるんですよォ~ ・・・「何でお前だけ走んないだぁ。」とか・・・
「何もしなくていいから、通り抜けて下さい。」とかねぇ~俺だけ・・・
霜山 : 言われてたんだ・・・
池野谷 : 言われてた。
霜山 : それでも、なんか色気出してジャンプとかするからなぁ~(笑)、
それで又、自分でその写真選んで本に使うんだァ(笑)・・・
池野谷 : しょうがないじゃん、セイル写ってないんだから(笑)・・・写ってないんだからセイル(笑)・・・
霜山 : はぁはぁはぁ・・・あれも大変な仕事だなぁ~。
池野谷 : んまぁ~最近ないけど・・・
霜山 : 最近やってないけど・・・
池野谷 : それに、もぉ~お腹も・・・一杯出ちゃって、ヤバイ・・・
霜山 : まぁ~、何しろ天候に左右され過ぎるから結構苦しいよねぇ・・・
テスト自体は幾らでも天気悪くても出来るけど、掲載出来ない・写真が撮れないとキツイしねぇ~・・・。
時間かかるんですよねぇ~どうしても。
池野谷 : 時代のこぼれ話しみたいなの行けそうかなぁ~。なんか無いかなぁ~・・・。
まぁ~・・・、一杯ありますよぉ~、チン道中の・・・あのぉ~海外取材の悲惨な話とかぁ・・・。
あぁ~どうなるかと思ったとか・・・。
命を落としそうになったカメラマンとか・・・いっぱいいますからねぇ。
霜山 : はぁはぁはぁ (笑)
池野谷 : まぁ、ちょっと言えないけど(笑)・・・。良い思い出ですけどねぇ。
霜山 : そぉだなぁ~。
池野谷 : 浮いた話は、あんまりないですけどねぇ・・・残念ながら。
霜山 : う~ん、そう言われてみればそうだねぇ~。
Series : # 042
title : ウインドサーファー 対談・ライフワーク
初回放送 : 2003年 01月 24日
< < < # 041 # 042 # 043 > > >
+ Cinema Film
+ EOS Movie
+ Director's room