熊本県の阿蘇山が 20日に噴火しました。

 

福岡管区気象台は 25日、今月 20日に 噴火した熊本県の阿蘇山・中岳第 1火口について、再び同程度 噴火が

起きる可能性 があると 発表 した。

火口から約 2km以内で噴火に伴う大きな噴石や火砕流への警戒を呼びかけている。

気象台によると、24日夜から 25日未明にかけて火山性微動の振幅が急激に増大し、25日昼からは中岳第 1火口を震源とする火山性地震が増えているという。

阿蘇山は 20日の噴火で 噴火警戒レベルが 3(入山規制)に引き上げ られ、 火口から約 2km以内への立ち入りが規制 されている。

 

ただ少なくとも現時点では、さらに大規模な噴火へと繋がる可能性は低いと考えられていて、火山性地震の活発化や浅部への移動、山体周辺の地殻変動などが観測されていないからだそうです。

今回の噴火は、地下水などがマグマに熱せられたことで起きた「水蒸気爆発」である可能性が高く専門家は、阿蘇山を始めとする活動的な火山では「日常的な出来事」ださうです。

 

でも、今年だけで桜島、諏訪之瀬島、口永良部島などの九州の火山、それに小笠原諸島の福徳丘ノ場や西之島でも活発な活動が続いていし、10月07日には千葉県北西部地震が発生して、首都圏では最大震度 5強を観測、交通機関やライフライン等にも大きな影響がでたのも記憶に新しい。

その他にも 03月15日には和歌山を、そして 09月16日には能登半島を最大震度 5弱の揺れが襲い、東北地方では震度 6強を含む地震が相次いでいる。

このような状況で阿蘇山が噴火すると、すぐに 「 " 南海トラフ巨大地震 " や " 富士山噴火 " などの前兆だ!! 」 とか、ネットなどで記事を目にすると、つい不安になってしまう・・・って方も多いいですよね。

 

 

それでは、火山に於けるマントルの仕組みを簡単に説明しましょう。

火山は「それぞれが独自の活動をしていて、連鎖することはない」そうです。

火山活動を引き起こすマグマは、地下約 30kmより深いマントルに存在する局所的な高温領域や、その熱で融かされた地殻の底で発生して上昇してくる。

そのマグマはいったん地下 数km付近でマグマ溜まりを形成するのだが、下から新たなマグマが注入されることなどが引き金となって地表へ噴出するそうだ。

つまりそれぞれの火山の下には、このような 1つの「マグマシステム」が存在していて、決して地下でマグマが繋がっている訳ではないと言うこと。

 

つまり、九州の火山は連動して噴火を起こしているわけではなく、ましてや遥か離れて別のプレートが沈み込む小笠原諸島の火山とは全く無関係。

もちろんこれらの噴火が富士山噴火へと繋がることもない。

しかし、多くの東日本の火山は、2011年の震災以降マグマが噴出しやすい状況にあることも事実。

ただ、火山の噴火が海溝型巨大地震や直下型地震の前兆となることを示す科学的証拠は今のところ存在していない。

 

 

 

日本は、世界でも有数な火山大国・地震大国。

「備えあれば、憂いなし」って事で、準備は怠らない方が良さそうですね・・・。

 

 

2021年 10月 29日

 

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