気象まめ知識

11, 前線はどうして出来るの ?

温や湿度、風、気圧等様々な気象要素の異なる気団同士が接した時発生します。

気団には大陸や海上で出来たもの、湿ったものや乾いたもの等様々です。

それらの気団同士が接した所に出来た面が前線面と言い、地上と接した所が前線です。

 

日本を含む中緯度帯では南からの暖気と北からの寒気のちょうど境目となっており、さらに大陸と海との境目にもなっているので、色々な気団が入り組んでいる。

これらの気団の季節や時期による勢力の違いにより前線が発生しやすいのです。

この中緯度帯では主に前線は温帯低気圧に伴って発生しやすく、寒冷前線と温暖前線とがあります。

 

前線付近の風は、主に前線に向って吹いています。

特に寒冷前線付近では、北風と南風が激しくぶつかり合っており、冷たい北風が南風の下に潜り込み、暖かい南風は北風の上にはい上がりそこでは雲が出来やすく、天気も悪い。

この時突風や雷を伴うことが多いので注意が必要です。

 

また、気団同士がバランスよく保たれていると停滞前線が発生する場合が多く、しばらくの間、 雲の多いぐずついた天気が続きやすくなります。

熱帯で発生する台風は気温がほぼ同じような地域で発生するので前線は伴わないのです。