気象まめ知識

13, 台風のメカニズム

風の発生には、何らかの理由で発生した大気の渦が必要である。

一般的に、低緯度帯で北半球の北東貿易風と南半球の南 東貿易風とが収束した時に発生する場合や、北東貿易風と何らかの理由で発生した強い西風によって発生する等 の理由があるとされているが、はっきりした理由は海上で発生する為、観測困難な事ではっきりしていない。

 

発生した渦は、周りから暖かく湿った大気が中心に向って吹き込むことにより中心付近は暖かくなり上昇し気圧が下がり、やがて雲が出来る。

中心付近の気温は上がればさらに上昇し、雲も発達してきあつも下がる。

気圧が下がればそこに吹き込む風も強くなる。

風が強く吹き込めば、上昇気流も強くなり雲も更に発達して、気温も上がり気圧は下がる。

こうして、台風はどんどん発達していく。

しかし、初めて出来た大気の渦が全て台風になるわけでもない。

また、こうした台風は海面温度27℃以上の地域で発生すると言われているが、それは海面温度が高ければそれだけ蒸発する水蒸気も多くなるからである。

 

この様に台風は大破の収束により発生し、温度の高い海 面温度と、それによる多い水蒸気によって発達しているのである。

だから海面温度の低い中高緯度帯に達した時や大陸や日本列島に上陸した時、徐々に衰退するのです。

台風の中心へ行く程、風は強くなるが、ある所まで来ると、遠心力によってそれ以上中心には近付けなくなり上昇気流となる。

その遠心力により近付けない中心の部分こそが台風の目である。